32 ページ32
.
あぁ、そうか。そうなのか。うん。
だんだん現実が飲み込めてきた。
でも焦りは変わらなかった。
いいんだ。友人がどんな人でも。キム・テヒョンには変わりのないことである。
で、でもなんか。ショックというか。
…わ、私は明日から彼とどうやって接していけばいいのだろうか。
ジミンにはなんと言えば良い？
い、いつもテヒョンとどんな会話をしていたか。
忘れてしまった。
「…ああ。そういえば、テヒョンくん。」
「…なに？」
「最近私に構ってくれない理由って、この女のせいなの？」
教室全体が静かになった。
聞こえるのは私の鼻息である。私の鼻息うるさすぎってな。ははは…
冷静にはなれやしないがなんとか自分でツッコミをするほどにはなった。
つまらないにも程があるしクソほど虚しいがそれでも良いのだ。
自分自身を落ち着かせる方法が、それ以外に無かった。
「いい歳して餓鬼の俺に構ってもらいたいの？」
「…や、やっぱり私がおばさんって言いたいんじゃないの」
「で？その子がなんなの？俺達に関係あんの？」
「…私のこと見てくれないなら、この子がどうなっても知らないわよって話。」
き、気になる。
誰なんだ。言い方的に先生より年下の人か。
と、次の瞬間だった。
ガタン！！！！
大きな物音が鳴り響いた。
『ひゅっ、』
漏れてしまった声はとてつもなく小さい声だった。リアルにこの声が飛び出た。
口から心臓飛び出るかと思った。絶対3秒くらい心臓止まった。魂飛んでった。
机が投げ飛ばされたのか。はたまた何かを投げた時の音なのか。
「クォン先生さあ。
あんま調子乗ってると、先生のこともポイしちゃうよ？」
けらけらと笑い声が聞こえた。
この笑い方はテヒョンだ。
「…お、大人を舐めないで！！！」
と、先生の怒声が聞こえた。
物音１つにびくびくしてしまう。怖かった。
パシン。
何かを叩いたようないい音が、教室に響き渡る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あひる(プロフ) - うぎゃあ…！最後の方は胸がキュンキュンしっぱなしでした (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 38339f5ea3 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ミロさん» ミミミミミミロさんじゃないですか…！！密かに大ファンをやらせて頂いてます、コメントしてくださり有難うございます…！！これからも頑張ります！ (2019年7月15日 17時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - いつき様 完結おめでとうございます(o^^o)影ながら読ませていただきましたが、すごくすごーく面白かったです(//∇//)ハラハラドキドキで最高でした！！これからも応援してますっ！(*^ω^*)素敵なお話をありがとうございました！！ (2019年7月15日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ふぃさん» ありがとうふぃちゃんんん！！えへへ、いつも見てくれてありがとね。愛してるわよん！！ (2019年7月13日 14時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃ(プロフ) - うわんおめでとういつちゃん！！！！ (2019年7月13日 12時) (レス) id: 2a412b3300 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いつき
x他2人 | 作成日時：2019年6月24日 22時
