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でも俺が現れても、テヒョンさんはAしか見えないと言うように俺を見ようとしない。
珍しく焦ってるんだと、俺でもわかる。冷静沈着。頭のキレるテヒョンさんがあんなに取り乱してる姿を見て、テヒョンさんから見るAは他の人とは違うんだと改めてわかる。
当たり前のようにムカつくのだけれど。
Aのことそんなじろじろ見んな。マジでストレス半端ない。俺がいない間に泣かされてるとか、マジで、ない。死ねばいいのにって思う。
流した分際でまだ何か喋ろうとしてるから、Aを後ろから引っ張って、抱きしめた。身体が震えているのがわかる。慌てて、あやすようにして背中を撫でた。
そんなのでも喜べる俺って虚しい。むっつりスケベみたいでごめん。
ぎゅっと、力を込める。華奢な身体。
ふわりと頭からするシャンプーと石鹸の匂い。Aだ。Aがこんな近くにいる。
「これ以上Aのこと苦しめるなら、もう関わらないでください。」
できるだけ睨みつけた。
関わってくんなと。これ以上近寄んなと。本気でAを守りたかった。守れるのは俺だけだと言ってやりたかった。お前なんかにAはもったいないって。
その時のテヒョンさんの顔と言ったら忘れられないね。
俺冷や汗かいたもん。本当に。嫉妬に塗れたような、ナイフで刺すような、鋭い目。テヒョンさんの目は威圧感がある。人を黙らせるような、そんな目。
それで。Aにまた触ってこようとしてきたから、その手を振り払った。
Aにテヒョンさんを見て欲しくなくて、片方の手で目を隠す。
「関わらないでくださいって、言いましたよね。」
釘を打つ。
自分の目は、きっと過去1冷たかったと思う。
押し黙るテヒョンさんを背に、Aを引っ張った。
ねぇ、A。
俺こんなことしてあげるめっちゃいい奴だけど、付き合う気とか起きないの?
お前はさ。
どうすれば、俺のこと好きになってくれるの?
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いつき(プロフ) - のあさん» のあさん、コメント有難うございます。はい、メインはテヒョンさんになりますが…そうですね、ページ数が余ればジョングクさん落ちのサイドストーリー的なのも入れたいですね(*´-`) 私の小説を出会ってくださりありがとうございます。これからも頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - こんばんは!初めていつきさんの小説読ませていただきました!すごく面白くて続き気になります、、これって題名的にもテヒョン落ちでしょうか、、?もし可能でしたら、Another Storyみたいな感じでジョングク落ち作ってもらいたいです!ご検討お願いします!! (2020年1月26日 20時) (レス) id: 39249b4a7b (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - ほしほしさん» コメントありがとうございます。ほしほしさんがそう言ってくださると私も更新の糧になりますし、とても嬉しいです。これからもがんばります(*´-`) (2020年1月19日 8時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
ほしほし - いつきさんの小説だってすぐきちゃいました!はやく続きが読みたくてそわそわしてます!応援してます!頑張ってください! (2020年1月19日 0時) (レス) id: dff011594f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他2人 | 作成日時:2020年1月18日 0時