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JM side








きっと、昔Aに手を出した時から、僕とAの間には少し壁が出来ていた。


無理やりその壁を越えようとして、エスカレートした結果が、これだったのかもしれない。
多分、距離の詰め方を間違えたんだ。

焦りすぎていた。


Aの気持ちなんか考えないで、いつだって好き勝手に。





自分が汚いんだ。

いつだって。僕はAが離れていってしまうのが怖くて、空回りしてばかりだ。





1人で下校してる時、少し止まってAを待ってみる。
Aが僕と距離を開けようとしてるのくらいとっくに分かっていた。


でも、もしかしたらなんて期待が横切って。


来るわけ、ないんだけど。
それが虚しくて、時折泣いてしまいそうになる。






…諦めたくなんかないのに。

馬鹿みたいで、悲しくて、心にぽっかりと穴が空いたような気分。
埋めてくれていたのはいつもAだった。



Aは優しいから、僕のことを堂々と嫌いだなんて言えないだろう。

それが余計に悔しいんだ。








なんだか1人で家に帰るのも嫌で、Aの家の前で座り込んだ。


幼馴染だから大丈夫、なんて。
そんな事ないんだ。


男としてみてもらってるのは正直嬉しかったけど。

でもやっぱ、僕じゃない。








数十分が経った頃。

手が霜焼けてきたその時、上から声がした。







『わっ…じ、ジミン?』






僕は、昔からずっと。

その声だけを待っていた。

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(プロフ) - Pちゃん()さん» あけましておめでとうございます。ここまで読んでいただきありがとうございます。二人でなんとか完結までもってこれました。最初からずっと、応援していただき本当に励みになりました。ここまで本当に、ありがとうございました! (2020年1月13日 20時) (レス) id: 5e020f9388 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - あけましておめでとうございます。お久しぶりです!完結おめでとうございます!ジミたん、、、。めちゃ良かったです! (2020年1月13日 19時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Pちゃん()さん» いつもありがとうございます!そうですね...ジョングクさんの本当の思いはどうなのか......どうぞこれからの展開をお楽しみに。更新、頑張りますね! (2019年12月23日 13時) (レス) id: 5e020f9388 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - ぐぅの本心なのかまだ、ジミたんを陥れる?ために言ったのか、ぐぅの本心が知りたーい!!www更新頑張って下さい、待ってます! (2019年12月23日 11時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 心優さん» いつも見てくださり有難うございます。私のはじめての合作であり、至らない点多くあると思いますが、閔さんに助けを貰いキュンキュンしてもらえる小説になっているのなら嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年11月4日 22時

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