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な、なんとかしなければ。
今この場を治められるのは私だけじゃないか。
焦りながらも脳をできるだけフル回転させる。
『ふ、二人ともっ。ご、ごはん、残ってるよ?』
二人のお弁当にはまだ半分以上、おかずが残っていた。
話がヒートしすぎて、ご飯を食べることさえ忘れていたんだろう。
……私もだけど。
『も、もうすぐ予鈴なっちゃうし……遅れたら二人とも怒られちゃうよ。』
一瞬だけ視線をお弁当に移してから、二人とも私を見つめた。
……なんだなんだ。
そんなに見つめないでおくれ。
下手な切り出しだっただろうか。
それとも、私の顔に何かついているのだろうか。
すーっと体が小さくなっていく。
「……そうだね。残すのももったいないし。」
「ジミン先輩のせいで遅れたっていうのも面白いと思いますけどね。」
「ははっ。じゃあやってみる?」
『あ、あぁ……』
ど、どうしよう……
また、始まってしまった。
この二人は多分、俗に言う犬猿の仲なんだと思う。
必死に考えてようやく出した考えも、あっけなく絶ってしまった。
……仲良くしてほしかったんだけどな。
そんな私の願いも虚しく、二人の間には変わらずバチバチとした視線攻撃が続いていた。
結局その後も何も言えなくて、教室に戻ったのは授業が始まるギリギリ前だった。
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閔(プロフ) - Pちゃん()さん» あけましておめでとうございます。ここまで読んでいただきありがとうございます。二人でなんとか完結までもってこれました。最初からずっと、応援していただき本当に励みになりました。ここまで本当に、ありがとうございました! (2020年1月13日 20時) (レス) id: 5e020f9388 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - あけましておめでとうございます。お久しぶりです!完結おめでとうございます!ジミたん、、、。めちゃ良かったです! (2020年1月13日 19時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - Pちゃん()さん» いつもありがとうございます!そうですね...ジョングクさんの本当の思いはどうなのか......どうぞこれからの展開をお楽しみに。更新、頑張りますね! (2019年12月23日 13時) (レス) id: 5e020f9388 (このIDを非表示/違反報告)
Pちゃん()(プロフ) - ぐぅの本心なのかまだ、ジミたんを陥れる?ために言ったのか、ぐぅの本心が知りたーい!!www更新頑張って下さい、待ってます! (2019年12月23日 11時) (レス) id: 00ec3437ee (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 心優さん» いつも見てくださり有難うございます。私のはじめての合作であり、至らない点多くあると思いますが、閔さんに助けを貰いキュンキュンしてもらえる小説になっているのなら嬉しいです。これからも頑張ります。 (2019年12月22日 22時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年11月4日 22時