続)俺がヒロインやってるのはどう考えてもおかしい！Yb×In (ページ7)

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｢思慕…思い慕うこと。また恋しく思うこと。｣

｢どしたの慧。｣

｢裕子。んー…いや、特に何かあったってわけじゃないけど…。｣

流石に髙木に髪の毛にキスされたとは言えない。

髙木はずっと言ってた、本気だって。

勿論わかってた…いや、わかってたつもりだったんだ。

どっかで冗談だろって思ってる俺がいた。

でも…さっきのキスで確信した。

…なんで、今まで受け流してたんだろ。

髙木みたいな奴、はじめてだったんだよ。

大体皆、俺とデートして満足で。

髙木みたいに付き合いたいって言ってくる奴なんていなかった。

だから…。

｢伊野ちゃん！｣

｢あ…大ちゃん？｣

｢なんか今日ボーッとしてるね？昼休みだよ、薮ちゃん達のとこ行こ？｣

…髙木も、来るよな…。

どんな顔して合えばいいんだよ…。

｢…ごめん、大ちゃん。俺、今日は一人で食べる。｣

｢え？｣

大ちゃんだけでなく、裕子と侑まで驚いてた。

｢な、何で？｣

｢ちょっと一人で考えたいことがあるの。薮達にも言っておいて。｣

｢え、あ、伊野ちゃん！｣

大ちゃんの呼び止める声が聞こえたけど、無視して教室を出て行った。

ごめん、大ちゃん…。

でも、今は髙木の顔を見たくない。

…それに、何でかな。

理由はわからないけど、凄く薮に合いづらいんだ…。