続)俺がヒロインやってるのはどう考えてもおかしい！Yb×In (ページ38)

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「伊野ちゃん、この式どうやって解くの？」

「え、そこついこの前習ったでしょ？いくらクラス違うからって進み方にそんなに差はでないはず…。」

「多分寝てた！」

「堂々と言うことじゃないんだけど！？」

想像通りというかなんというか、勉強会はカオスだった。

とにかく勉強できない奴が多い。

でも意外だったのは圭人が英語は得意ってこと。

なんでもお父さんの影響でイギリスに留学してた時期があったとかで。

「へぇ、英語だけは100点…。」

「その代わりって言い方は変だけど国語がね…。」

でも平均くらい…そんなに悪い訳じゃない。

山ちゃん、大ちゃん、髙木、光は勉強できないこと知ってた(事前に知った)けど…。

圭人は英語以外は平均、裕翔は平均より少し上…侑と裕子は兄と同じレベル…。

自分のレベルにあった課題をやってるからそんなに難しくないはずなのに…。

「なんでこんなに俺と知念と侑と薮の課題は進まないんだろうね。」

「馬鹿しかいないからなぁ…。」

「侑李、いくらなんでもストレートすぎ。」

そう、俺たちの課題は片手で数えれる程度しか進んでない。

勉強会が始まってから何度教えて！と言われただろう。

何故同じ公式を使えば解ける問題なのに説明をようするのだろう。

「あー、もー頭痛い…。」

「伊野尾と知念はまだいいだろ。俺なんか一人で二人の馬鹿に説明しなきゃならないんだから。」

「でも光は基礎があやふやなだけで応用はできるじゃん。」

「基礎があやふやなのが一番の問題だろ…。」

まあそうなんだけど。