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｢何で侑も了承したの？｣
｢ご褒美ある方がやる気出るじゃん？｣
｢それさっきもきいた。これ企画したの誰なの？｣
｢お兄ちゃんだけど。｣
｢え…知念？｣
｢私も知念だけどね？｣
侑のお兄ちゃんって言ったら知念侑李…だよな。
｢え〜？何で？知念そういうの面倒くさがりそうなタイプじゃん。｣
｢お兄ちゃんを苗字で呼ぶのやめてくれない？いつまで経っても慣れないんだけど。まあ、そう言われても企画提案したのはお兄ちゃんだから。｣
はぁ、やだやだ。
ただでさえ嫌いなのにより一層体育祭が嫌いになりそう。
｢あれ？ていうか慧何しに生徒会室行ったの？｣
｢えっ？｣
…あ。
｢そうだ、俺チアガールの衣装届いたから試着してくれって言われて生徒会室行ったんだ。｣
試着してないじゃん。
�睫擇稜�弾発言と光の天才案ですっかり忘れてた。
｢もう一回行ってくる。｣
教室まで戻ったものの、また生徒会室へと向かう。
いや、ほんとに、何してんだろ。
｢失礼しまーす。｣
｢伊野尾？何、忘れ物でもした？｣
｢違うよ。チアガールの衣装届いたから試着頼んだのそっちでしょ。｣
生徒会室には何故か薮しかいなかった。
｢あぁ、そうだった。忘れてた。｣
｢ねぇ、光とか他の生徒会役員は？｣
｢いろいろ準備中なんだよ。衣装、そっちの部屋にあるから着替えたら動きやすさとか教えてね。｣
｢はーい。｣
薮が指差したドアを開けると中にはチアガールの衣装。
おお…！なかなか可愛いデザイン。
着替えてみたけど、元々応援するための衣装だし動きやすさもサイズも問題なし。
｢薮ー、問題ないよ！ところでどう？可愛いでしょ？｣
｢それは良かった。…まあまあじゃね？｣
｢むぅ…なにそれ。｣
やっぱり可愛いとは言ってくれないんだね。
｢…なぁ、何でサッカー部のマネージャーみたいなことやってんの？｣
｢…え？｣
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2017年8月14日 1時
