424、麗ちゃんと ページ1
「では、放課後お迎えにあがりますね。」
『うん。校門前で待ってる。』
涼介と言葉を交わした後、教室へ向かう。
「A、おはよ!」
『おはよう、椿。』
こんな何気無いやりとりが幸せだと思えるんだから前までがどれだけ異常だったのかよく理解できる…。
思わず苦笑いを浮かべてしまう。
「おはようAちゃんっ!」
『うわっ!?』
思いっきり正面から抱きついてきたのは…。
『れ、麗ちゃん…。』
麗ちゃんもほんとキャラ変わったね…。
「ねぇねぇ、Aちゃん。今日、お昼一緒に食べよ?」
『う、うん。それはいいんだけど…そろそろ離れてもらってもいいかな…?』
皆に見られてるし…。
「う〜…。Aちゃんからのお願いなら…。」
一体何故こんなに懐かれたんだろう…。
「あ、そういえば今日から優馬さんと龍太郎君と莉乃ちゃんも来るんだよね?」
『うん、莉乃ちゃんブレザーも似合うんだろうなぁ…。』
中学の頃はセーラー服だったから、莉乃ちゃんのブレザー姿を見るのははじめて。
外国に行ってた時は私服だったみたいだし…。
「…莉乃、さんって…Aちゃんと一緒にいた子?」
『うん、そうだよ。』
莉乃ちゃんと麗ちゃんは関わりないもんね、二人とも大事な友達だし仲良くなれるといいなぁ…。
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年5月10日 18時