423、あれ? ページ2
『やっぱりブレザーも似合う…!』
「…開口一番それってなんか複雑…。」
ブレザーに身を包んだ莉乃ちゃんは想像以上に似合ってる…!
「ちゃんとお話しするのははじめて…ですね。莉乃…さん。」
「そうですね、麗奈さん。」
…何でこんなに他人行儀なのかな?
「…A、あの二人仲悪いの?」
『う、うーん…?ちゃんと話すのは今日がはじめてのはず…。』
莉乃ちゃんも麗ちゃんも人見知りするようなタイプではないし…。
「…ところで麗奈さん、Aとはどのくらい過ごした仲で?」
「どのくらい…?い、一ヶ月…くらい…?」
「へぇ…。私は12年近く一緒にいましたけど。」
あの二人は何を張り合ってるのかな?
「…莉乃さんって、Aちゃんの前で飛び降りたんですよね。Aちゃんのことが好きなのによくそんなことできましたよね。」
「…麗奈さんだって同じようなものですよね?」
『す、ストップ!二人とも、その話はそこまで!!』
…ダメだぁ、麗ちゃんと莉乃ちゃん相性悪いのかな…。
『…ということなので、なにか仲良くできる案は…?』
「…とても言いにくいんですが…Aお嬢様はそんなことのために電話してきたんですか。」
『そ、そんなことって…。』
だって高校に入るまで友達なんてできたことなかったし…。
椿とは自然に仲良くなってたし…。
「…普通に考えれば放課後遊びに行ったりするんじゃないですか?カフェとかゲームセンターとか…。」
『なるほど…。ありがとう、涼介。早速実践してみる。というわけで迎えはいらないから!終わったら連絡する!』
「あっ、ゲームセンター行くなら連絡してくださいね。あそこはよからぬ輩がいるんでAお嬢様達だけで行かせるわけには―――…切れてるし。」
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年5月10日 18時