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一通りジャグリングを披露してNakamuさんはまた一礼。入れ替わりできりやんさんが出てきて、今度はマジックを披露。タネも仕掛けもない…とはよく言うけど、本当に仕掛けはわからない。
…さっきのジャグリングも今のマジックもかなりクオリティは高い。しかし、コンセプトには沿っていない気がする。この内容ならもっと手入れの行き届いたサーカスでもいい気がするんだけど…。
きんときさん達四人もジャグリングにもマジックにも拍手を送っていたが、その表情は困惑しているようにも見える。
「…普通だな。」
「普通だね。面白くないくらい普通だ。いや、クオリティはすごいけどね。」
小声でスマイルさんとBroooockさんが話しているのが聞こえる。やっぱりこの違和感に気付いていたのか。
その後も特にコンセプトに沿ったような演目はなかった。DAYDREAM CIRCUS、なんて名前の割には至って普通だったな…。
壇上にきりやんさんが上がり、終わりの挨拶を告げる。私達が拍手を送るときりやんさんとNakamuさんは客席へと降りてくる。
「本日の演目はいかがでしたか？」
「…すごかった、です。」
「そうですか、喜んで頂けたのなら私達としても嬉しい限りです。」
喜んだ、とは一言も言ってないんだけどな…。
「…なぁ、この劇場の手入れが行き届いてないのはそういうコンセプトだから、って言ってたよな？その割には普通の演目じゃなかったか？」
聞きづらいことをスマイルさんがストレートに聞いた。気になってはいたけど、よくそんなストレートに聞けるな…。
「…実は、DAYDREAM CIRCUSは一度で完成ではないのです。」
「は？」
驚く私達にNakamuさんはまたもやチケットを差し出す。
「…これは…。」
「次の公演のチケットです。良ければ、またお越しください。」
迷いながらもそのチケットを受け取り、私達はテントから出る。テントの外は明るく、久しぶりに光を浴びたような感覚に陥る。う、と目を細めると不意に光が遮られる。
「Aさん。」
「…あ、きんときさん…？」
「次の公演、来ます？」
「…迷ってます。」
「ですよね。でも、もしAさんが行くんだったらおれも行きますよ。一人じゃ不安でしょうし。」
…きんときさん、優しいな…。あまりにも優しすぎる…。
「これ、おれの連絡先です。行くかどうか決めたら連絡ください。それじゃ！」
お礼を告げる隙を与えず、メモを渡して、きんときさんはBroooockさん達と帰っていった。
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さくらもち＠スランプ(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます！ハッピーエンド驚異の不人気だったので気に入っていただけたようで何よりです！今後とも頑張ります！ (2022年11月26日 22時) (
レス) id: 72f95966a0 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 私は個人的にはhappy endが好きです！全部好きですけど，，ね，やっぱりきんさんしか勝たん！さくらもち先生の小説はどれを読んでも面白いです！これからも楽しみにしてます！ (2022年11月26日 18時) (レス) @page29 id: db87cb1f04 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - 萌木さん» めっちゃ褒めていただきありがとうございます…！この作品を書き始めたときからendは何種類か用意しようと思っていたのでそう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2022年8月23日 23時) (レス) @page24 id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
萌木 - 一言で言って凄い好き。endのパターンが何個かあるの好き。個人的にはMerry BAD ENDが好き。今までを捨てて、新しい道へ歩んでいく感じが凄い好きです。こんな作品を書いてくださって本当にありがとうございました。 (2022年8月23日 18時) (レス) @page29 id: 7b477ee6df (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - すみれいんさん» 喜んでいただけたようで何よりです〜！こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2022年8月22日 7時) (レス) id: 90940eb018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち
| 作成日時：2022年7月21日 2時
