嫉妬深い彼氏は今日も絶賛嫉妬中その3

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『謝るのは俺の方だよ』


スッと頬に手が伸びて、顔を上げさせられる


そこには私を慈しむような、だけどちょっと泣きそうな勝利の顔があって、勝利の顔が近づいてコツンとおでこが重なる


『謝るのは俺の方だよ

俺の方こそ、ずっとずっと嫉妬深くて正直付き合いたてAと聡が喋ってただけで嫉妬してた

Aが俺の性格を分かって、俺のためを思って別れたのにずっとAを求めてて、そのせいで体調管理できなくて倒れて………

ちゃんと彩加に向き合わなきゃって思っても、どうしてもAが忘れられなくて、俺のせいで彩加にもAにも辛い思いさせて………


だから謝るのは俺の方だよ


ごめん、彩加


小さい頃から、俺の事を想ってくれた気持ちは嬉しいよ

だけどね、俺はAが好き


ごめん、A


俺のためを思って別れてくれたのに、どうしてもAを好きって気持ちが抑えられなかった


AAさん


俺は、貴方が好きです


だから、もう一度付き合ってくれませんか？』


そう言って微笑む勝利に、気づけば私はもう一度勝利の胸に飛び込んで大きく頷いた


よかったねってマリウス君が微笑んでくれて

中島君と菊池君が、顔を見合わせて笑ってくれて


そして気が付いたら、彩加ちゃんと松島君がいなくなっていた


「あの二人は？」

『まあ、大丈夫っしょ

それよりも帰るぞ』


そう菊池君に促されて帰ろうとすると、きゅっと勝利に手を握られる


伝わる体温


もう二度と離したくなくて、私はその手を握り返した………


(さあ、悪夢はもう終わりだよ)

Q.それからのお話をしてもいいですか？→←.

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