なぜかモテるようになりまして 3

2 ページ25

『おーい、中島この書類………って何この状況』


まさかの秘書課秘書長の玉森さんが現れたのだ。


そんな玉森さんを見て、乳子が泣き真似をしながら私に嫌がらせされた事、さらには私の発言を半分以上捻じ曲げながら説明したところで………


『じゃあさ、Aちゃんもうフリーになったら？』

『は？』

「え？」


玉森さんのまさかの発言に、乳子と私の呆けた声が思わず出ちゃったわけ。

一体どういう意味なのか聞いてみれば………


『要するにそっちはAちゃんが嫌がらせしてきたってわけでしょ？

でも、Aちゃんは自分はしてないし、もしキミが傷ついているなら自分はこの部署から出て行っても構わないって言ってるわけなんでしょ？

ぶっちゃけ、Aちゃんってトシ君の次にスペック高いからさ、ここじゃなくてもAちゃんってどこの部署に連れて行っても仕事の役にはたつわけ

それに今、繫忙期だしどこの部署も人手不足だからさ、ぶっちゃけ俺達秘書課も猫の手借りたいくらいだし………だったら、いっそフリーで動ける社員いたらいいよねって案も社長に出してたわけ

とりあえずAちゃん、今日からフリーってことで俺から社長に言っておくから


つーわけで、はい秘書課行くよー』


と、まあ流石有能秘書長の玉森さんが、乳子をうまーく言葉で言いくるめて、何だったら他の社員達も綺麗に言いくるめてくれたのよ


というわけで、私は晴れてフリー社員になったわけなんだけど………

3→←フリーになりまして

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す