なぜかモテるようになりまして 3

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そこからは、舞と楽しく観光！

途中で彼氏と喧嘩したー！って、合流してきた里奈も一緒に三人で色々な所を巡った


そっから帰ってきて、旅館の宴会場で美味しいご飯を食べて、夜はこれからー！って時に………




「な、中島課長………！」

『シー………静かに』


狭い空間、後ろには積まれて折りたたまれた布団………


何故か今、私は中島課長と一緒に押し入れの中に入って、尚且つ抱きしめられて息を潜めていた


なんでこんな状況になっているのかというと、遡る事数分前………


宴会場でほろ酔い気分になっていた私は、ちょっと喉が渇いて飲み物でも買いに行こうかなーって思って、財布とスマホを持って宴会場を出た………


の、まではよかったんだけど、その途中で元カレにバッタリ出くわしちゃって、ゲッ！？って思って無視しようとしたら元カレがＩＤを教えろとか、引っ越し先を教えろとかうるさくて、挙句の果てに………


「ちょ、何すんの！？」


あろうことか、私の着ていた浴衣の帯を引っ張ってきたのだ


慌てて浴衣を抑えたけど、元カレはそんな私に迫ってきてそこから慌てて逃げた


走ったせいで帯をどこかに落としたけれど、拾い上げる余裕なんてなかった


ただただ私を追いかけてくる元カレが怖くて、走って走って適当な部屋に隠れてやりすごそうと思って、近くにあった部屋に飛び込めば………


『Aさん………？』

「あ………」


明かりのついていない部屋


月明かりが照らす部屋で、中島課長が窓際に持たれて座っていた………

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