Fate。《登坂広臣》6

▽ ページ9

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臣｢あ、電話。 わり｣


｢、うn...｣
絵里 ｢へーきへーき！｣



声大きい。



臣 もキャップ被ってるし私もサングラスしてるけど 流石に声大きくて視線集まりそう。



いくら幼馴染みとの再開とはいえ こんな盛り上がる ？

せっかくのデートだったのに。




...と 臣の背中から 視線を戻した 幼馴染みが Aに向き直る





絵里｢本物だ〜｣


｢はい、｣



顔をまじまじとのぞき込まれる




絵里｢年末に結婚したんでしょう？｣


｢そうです｣


絵里｢どう？新婚生活｣


｢どうって ... 笑 ｣







なんか妙に馴れ馴れしくて ついていけない





絵里｢広臣 ほんと久しぶりに会ったな〜｣


｢６年前って ちょうどデビュー前ですもんね｣


絵里｢まさか先に結婚越されるなんてね笑｣


｢...笑｣





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絵里｢でもすぐ別れそう 笑｣


絵里｢...まぁ芸能人ってそんなもんでしょ｣




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アイスコーヒー のグラスのふちに目を落として ふっ と笑う彼女






...え？








目が1点を見つめたまま静止して いかにも 動揺してしまう。





凄く酷いこと言われた気がしたのは気のせい？





臣｢悪い、マネージャーから｣


絵里｢おー！ 忙しいね〜｣


臣｢仕事は？何やってんの？｣


絵里｢一応アパレルかな｣


臣｢まじ？｣






ごめん臣、 私 この人とこれ以上いれないかも。




｢あ、やばい。 事務所行かなきゃ！ 急ぎ らしい〜、｣



ここは女優 を ちゃんと使って。



臣｢え、｣


絵里｢あらら。 忙し〜〜 じゃあね！またゆっくり！！｣



｢.....ですね 笑 じゃ、｣




臣｢ちょ、おい！｣






背中に臣の声が聞こえたけど
無視してしまう







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｢……｣





なんか 今かなり気分悪いかも 。




臣も臣でしょ ...



もうちょっと私こと考えてくれてもいいじゃん








自然と歩くスピードが早くなる。




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ドン！




｢きゃ、｣



誰かにぶつかる



下向いてたし サングラスだから前見えなかった……





｢すみません...！｣


｢いやいや！こっちが不注意で……


って、あれ？｣


｢え？｣



伏せていた顔を上げる









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｢隆二くん！！｣


隆｢Aちゃんじゃんー！｣


｢え、びっくり｣




って言ってもここ中目黒だった 。




隆｢奇遇だね！ ……あれ？臣は？ 今日デートだって聞いてたけど？｣


｢……｣


隆｢なるほど 笑｣









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