ヤバイ方のローズハートくん【ツイステ】

▼２１信用ゼロの男 ページ24

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『イデアくん、このガチャやるべき？』

「いや…今は…」

『あ、アズール、この前の魔法薬学の小テスト何点？
オレが勝ったら明日の昼奢ってー』

「満点に決まってます。そしてAさん少しよろしいですか？」

『え、なにオレ忙しいんだけど』

「なぜ貴方が寮長会議に？」



いつもの威厳のあるリドルとはうって代わり、
そこには全く似ていない片割れが偉そうに頬杖をついていた

そこにいた寮長全員がジロリとAを見る
(一人は睨んでる)



「なんであんたみたいのが出てんのよ」

『うわ傷ついた。ビル先輩辛辣』

「いい加減発音をちゃんとしなさい！いい？口はこう！
唇を少し噛んで発音するの！」

『痛い痛い痛い！？』

「ヴィルさん、とりあえずなぜ彼がこの場にいるか聞きましょう」



グギギと口を変形させるヴィルを宥めて
アズールは本来の質問に切り替える

質問を受けた本人は口を押さえているが



『リドルは魔法薬学の検定試験とかでいなくて
トレイくんは実家にヘルプを呼ばれて今日は帰れないので
オレが来ました』

「いやなんでですか」

『オレ今事情言ったよね？』



誰もが問題児と声を揃えて言うであろう目の前男子
ちゃらんぽらんのAだぞ？なぜこんな奴が
副寮長もいないとしても寮長会議に来るんだ

アズールが理解不能といった顔で赤い髪を見つめる
リドルさんと同じなのはその髪だけなんだぞ？
寮長会議に出る技量は持っていないだろう？



『せんせー今アズールがーオレのこと貶した目で見てきましたー』

「事実なので否定はしません」

「否定もしないw」

『イデアくん、今からケイト先輩んとこ行こー？』

「ごめんなさい許してください」



ボトゲ部劇場が終わり
気だるげに口を挟んだのはレオナだった



「…お前、誰に言われて来たんだ」

『リドル直々っす』

「リドルさんが？名前を間違えたのでは？」

『兄弟の名前って間違えんの？』




ただ遊びに来ただけか…？と疑う全員
そんな視線も気にせず『ま、始めましょーよ』と呑気にAは言った




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