雨夜の明け星【ハイキュー】

第３羽 ページ5

・






『………バレーボール部ってどこだ』




キョロキョロと周りを見渡すもそれらしい姿は見つからない。
親が来るまであと数十分…
今のところバスケ部しか見当たらないな



「あれ、君入部希望？」

『え…』

「身長高いから即戦力だな」

『あ、いや違います。バレー部に入ります。』




「なんだ、バレー部の方か。」と残念そうに首をかくバスケ部の人
少し残念そうにしているが部員が足りないのだろうか…

と、思っているとその人が口を開く



「バレー部ならマネージャーの清水がそこにいるけど」

『！…どこですか』

「えーっと、おーい清水ー。バレー部の入部希望者来たぞー」

『(ん？)』



そう大きな声で呼ぶと綺麗な先輩がこちらに向かって来る
ん？なんだ、マネージャーって男かと思った。

中学の時もマネージャーやってた後輩(男)いたし…




「入部届？もう決まったの？」

『…！。はい、１年５組の雨宮Aです。入部届出しに来ました』

「そう、良かった。私はマネージャーの清水潔子。今から練習行くけど…もう帰るの？」



俺の荷物の少なさと制服姿に清水先輩が首を傾げる。
確かに入部届出してすぐ帰るのはおかしいよな

あ、あと五分か



『…今日から体調が安定するまで病院に通うんです。
そこら辺の説明は入部届のとこに書いておきました。』

「わかった」

『それじゃあ…失礼します』

「うん、お大事にね。待ってるから」

『はい』




ペコリと清水先輩にお辞儀をして
そろそろコール音が聞こえそうなスマホを手に取った。
ここから走って2分か？













「…！…生まれつき体が弱い」

「ん？どうした清水。」

「新しい部員のこと」








・

第４羽→←第２羽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す