第廿肆話 ページ24
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『おっらぁ!降りて来い!』
俺は恥の恨みで勢いよく木を揺さぶる
と、言っても全く揺れない。善逸も降りてくる感じはない
くっそー!
『もうこの木斬ってやっからな!!』
「はあああ!?」
俺の恥ずかしさが爆発しそうになって…いやもう爆発はしていて
どうにかしてでも善逸を降ろそうと
師範にもらった刀に手をかける
「え!ちょ!本気でやるの!嘘でしょ!?!」
『…………』
「おい!Aなんか言えよ怖いだろ!!?」
『…………』
「なんか言ってぇぇぇえ!Aぅぅぅ」
『…………』
善逸よ…あまり喋ると舌を噛むぜ
はっはー!さあて…お覚悟!!
『俺の餌食となれえええええええ!』
「いやああああああ!!」
『(全集中!)』
俺はコォォォと息を吸った
全身に血を巡らせて構えの体勢を取る
身体がだんだんと熱くなってきた
『宵の呼吸___壱ノ型!』
カチリと鞘から刀身引き抜く
『
師範の動きを思い出し、素早い手捌きで横に刀を振るった
シュッと空気を斬る音が聞こえ、次の瞬間に
善逸のいる木がグラリと揺れ始めた
「え!えええええええ!?」
『おおおお!?』
木は綺麗に横にずれていきとうとう善逸ごと倒れた
木の切り目は綺麗に残っており、一つも裂けた様子はない
そして善逸はと言うと
「おいいいい!なにしてんの!!」
『善逸が降りないから斬った!』
「そうだけど!そうじゃねーだろ!危ないだろーが!バカなのか!!」
『はぁあああ!?そもそも善逸が降りてきたらこんなことしなかったわボケ!』
「謝れよ!怪我しかけたんだぞ!」
『善逸なら絶対にしないと思ってやったわ!』
「今はそんな褒めことば嬉しくねーわあああ!!」
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Rei@すいオレ,(プロフ) - こ…更新停止中?!?!続きめっちゃ気になります……頑張ってください!!でも絶対に無理はしないでください!! (2019年8月16日 12時) (レス) id: f1f3cb152e (このIDを非表示/違反報告)
水餅(プロフ) - 、さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年8月8日 8時) (レス) id: 09171dabd4 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 続きが気になる小説ですね!!更新頑張ってください!! (2019年8月7日 22時) (レス) id: 277d330b38 (このIDを非表示/違反報告)
水餅(プロフ) - まーねーさん» 日本のどこにいても、ということはいつでも見てくれるのですね!コメントありがとうございます!!(土下座) (2019年8月7日 18時) (レス) id: 09171dabd4 (このIDを非表示/違反報告)
まーねー - ああ〜^早く続きが見たいんじゃあ〜^ あ、どうも、頑張って下さいね。日本のどこにいても応援してるゾ(青春風 (2019年8月7日 18時) (レス) id: 038c401b6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水餅 | 作成日時:2019年8月6日 10時