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・
「累！」
累の驚いた声が聞こえてそこまで走る
『ちょっと、邪魔だ！どけ！…うわ』
近くまで行くとどうやら誰かともめているらしい
こんなにも嫌がる人物…
「…誰だ」
累はあまり人には関わらないはず…いや
そういえばいたな…
「(もう夕暮れ時だし…)」
真緒はもうわかりきった表情で顔を出した
ああ、やっぱ…
「累…」
『あ！真緒助けてくれ』
「おや真緒くんではないか…」
「…相変わらずですね…___朔間先輩」
＊
『さっさと出よ…』
俺はスマホを取り出してゲームを始めた
所詮は歩きスマホというものだが、今は人などいなくぶつかる心配もないのだ。
さっさと出ようとは矛盾するが…今の時間帯はなんと…
『(レアキャラが出る時間帯！)』
ササっと慣れた手つきでゲームを起動して
お楽しみのガチャを回す______ところだった
「累〜〜」
『！！？』
不意に後ろから重みを感じて
甘ったるい嫌な声が降りかかってきた…
まじか…！
「まさかこんなところで会えるとは、今日の我輩はツイてるぞい」
『れ…零兄さん…！』
「おお！名前で…お兄ちゃんと呼んでくれるのかえ！累〜可愛い弟よ〜」
『うわっ…やめろ』
俺をがっちりホールドしてグリグリと頭を撫でるコイツは
俺が最もここで会うことを恐れていた人物だ
朔間零___俺の一番上の兄
『フードをとるな…！やめろ！』
「よーしよし可愛いのう…愛しいのう…」
『うわぁ…気持ち悪いんだけど…』
「もしかして今から帰りかの？なら我輩も一緒に帰ろうとするか」
『は…はぁ？嫌だ絶対に。ベタベタ鬱陶しい…！あと抱きつくのやめろ』
「う、そこまで言われるとお兄ちゃんもショックじゃぞ…」とわかりやすい小芝居で
うなだれてる兄。俺と似てる顔なので余計に嫌だ…
あと変な言葉使いにも違和感がある
何が「〜じゃ」だ…おじいちゃんかアンタは
「累…」
『！』
名前を呼ばれて振り向くとそこには救世主
いや、真緒が苦笑いをして来てくれた
『あ！真緒助けてくれ』
「おや真緒くんではないか…」
「相変わらずですね…朔間先輩…」
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名無し - とても面白いです！！続き待ってます！！！ (2020年3月24日 16時) (
レス) id: f24b08b83b (このIDを非表示/違反報告)
キノ - とても面白かったです！ 更新楽しみにしてます！！ (2019年9月18日 20時) (レス) id: 8fe8c8a0b5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - リアルがご多忙と存じます。短い間でしたが素敵な作品をありがとうございました。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 4e31eec717 (このIDを非表示/違反報告)
水餅(プロフ) - あーたん♪さん» ありがとうございます！最近もう一個の小説書いててこっちがサボり気味なので頑張ります！ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 09171dabd4 (このIDを非表示/違反報告)
あーたん♪(プロフ) - 初コメ失礼します！そしてお気に入り1000人おめでとうございます！これからも無理のない程度で頑張ってください！ (2019年8月9日 16時) (レス) id: a89e74ee99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水餅 | 作成日時：2019年7月31日 18時
