「あの人は今!も過去?」 ページ24
籠城事件から数日後
特に事件も起きず、アカルと良太郎はいつものように店内を片付けていた
(自転車は近くの交番に届けられており、無事回収する事が出来た)
良太郎が立ち止まり望遠鏡を見つめる
その事に気づいたのか愛理が話し掛ける
「ねえ、良ちゃん。その望遠鏡なんだけど・・・」
「!・・・何?」
望遠鏡についての事に、良太郎とアカルは身をこわばらせる
「ちょっと珍しい物なんですって。この間お客さんが教えてくれたの」
「・・・そうだね」
『・・・』
一瞬焦ったものの、その答えを聞いてほっとした良太郎は望遠鏡を再度見上げる
アカルも目を細め寂しげに望遠鏡を見つめていると
「こんばんは」
『ハナさん』
愛理のコーヒーを飲みたくなったハナが訪れた
「良ちゃん、ちょっと手伝ってー」
「あ、うん」
良太郎が愛理に呼ばれていなくなるのを見計らい、アカルが
『ハナさん、その・・・店の前で誰かいませんでしたか?』
「?見なかったけど・・・何かあったの?」
ハナはその不安そうな表情を見て、不審に思い問いかけた
『・・・実は最近、変な”気配”を感じる事があるんです。自分の後ろに”何か”いるような・・・そんな感じというか』
「え!?」
思わず声を上げてしまったハナは、アカルに「静かに!」とジェスチャーで伝えられ、直ぐ両手で口を抑え小声で話す
(それってストーカー?)
(・・・多分違うと思います。ちゃんと確かめた訳じゃないので分かりませんが・・・なんというか、人の気配とは違う気がするというか・・・)
(・・・最近表れる怪人とか?)
(どうなんでしょう。怪人とも違うというか・・・怖がらせるだけなら、こんなまどろっこしい事しないと思いますし・・・)
アカルの指摘にハナは確かにと頷いた
(・・・良太郎にこの事話したの?)
(・・・話してません。良ちゃん最近大変そうだから、こんな事で心配かけたくないんです)
(・・・!)
ハナはアカルを巻き込ませない為に行動してきたが、それが裏目に出た事に罪悪感を抱いた
彼女は自分が出会う前から、ずっと良太郎の側にいて支えてきた
だからこそ隠れて戦い傷つく良太郎を見るのは心配で堪らない筈だ
(それに良太郎はイマジン4体が取り付いていて負担も大きい筈・・・これ以上アカルちゃんに心配事を増やしたら・・・)
ハナがそう考えていた時、食器が割れる音がした
『良ちゃん!?』
見ると良太郎が腹を抑えてうずくまり倒れていた
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らい(プロフ) - とても面白いです。続き楽しみにしています。更新は大変だと思いますが、自分のペースで頑張って下さい。応援しています。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: 02ecfe8e59 (このIDを非表示/違反報告)
にわとり(プロフ) - 初めまして、お話読みました。素敵です..!私も書き始めて浅いですが、よければ読んで、意見を聞かせてください..! (2019年8月25日 18時) (レス) id: b7c5b25082 (このIDを非表示/違反報告)
オンブラ - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2019年8月9日 0時) (レス) id: 8751dc96a1 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 続き楽しみにしています! (2019年3月15日 20時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rin | 作成日時:2019年1月12日 1時