笑わない蛇に笑顔を (ページ8)

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私が歩けば周りはヒソヒソと噂話をする。そんなの慣れっこだ。『お高く止まってる』『癪に障るクソ女』そう言われ続けてる。

今だって、周りから噂されている。なのにあの双子はなにも気にせず私に絡んでくる、何故かは分からない。何か裏があるのかもしれない。

どれだけ私が否定しても彼らは絡んでくる…意味がわからないと歩きながらも大広間に着けば昼食を食べる。

今日は提出すれば追われる授業だったから良いが…普段は授業が終わるまでウィーズリー達に絡まれるのだ。

『…疲れた、これは母さんには言えない』

母さんはウィーズリーが私に絡んでると知ったら倒れるだろう、純血主義の母さんだから。血を裏切る人達とは仲良くなれない…。

それ以上にあの笑顔だ、笑顔は弱みになるのに彼らはずっと笑ってる。私は笑ってはダメなのに。

『私の…前で笑わないでよ』

私が持ってないものを彼らは持ってる、それは今の私でも嫌でも痛感した、私には友達もなにも無い。それでいいと思ったし学校生活には不必要だと思ってた。

なのに…彼らは、まるで私を友達かのように接してくる。

『勘違いするな、私に友達は要らない』

高鳴りそうになる心臓に言い聞かせて、誰かが来る前に食事を終わらせて大広間を出た。