笑わない蛇に笑顔を (ページ7)

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おできを治す薬は基本中の基本…なはずだった。必要なものを持ってきたはずなのに…机の上には必要の無いものばかり…。

『ウィーズリー…これはどう言うこと？』

フレッド｢おできを治す薬に必要なものだろ？｣

この人は本気で言ってるのか…冗談なのか、笑いながら此方を見てるあたり、わざと必要じゃないものを持ってきたんだ。

『おできを治す薬に必要なのは、干しイラクサ、砕いた蛇の牙、ゆでた角ナメクジ、山嵐の針でしょう？

アスフォデルの球根は必要ない、君は生ける屍の水薬でも調合したかったの？』

机に広げられていたのは、生ける屍の水薬に必要な材料達、今はスネイプ先生が来てないからいいものの来られたら連帯責任になりかねない。

私は杖を出して余計な材料を全て戻した。

フレッド｢真面目だなぁ…姫は｣

『普通でしょう？貴方が不真面目なの』

目の前の大鍋に集中しながらも、フレッドのジョークを聞き流して私は淡々と、おできを治す薬を調合した。

母さんはスリザリンでも、優秀で成績トップで卒業したのだ勿論私だってそうありたい。だからこそフレッド達みたいな問題児とは関わりたくないのだ。

『失礼、私は調合終わったの。提出して大広間に戻るわ』

なにか後ろから言われたが、私は無視して薬をスネイプ先生に提出してスリザリンに10点を貰い、教科書を持って教室を出た。