笑わない蛇に笑顔を (ページ4)

今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:537 hit

003 ページ4

入学から１ヶ月私はスリザリンの中でも、優秀な生徒になった。母さんに手紙も出して喜ばれて。

全てが完璧な生徒になったのだ。

フィルチ｢また、アイツらだ！！｣

呪文学の授業の移動中、フィルチさんが怒ってるのを見かけたが、多分きっとグリフィンドールの双子のせいだろう。

入学の時に見かけた双子は、たちまち噂の的になっていた、悪戯好きの双子は校則違反をおかしまくり減点されてるのにも関わらず人気だから。

まぁ、所詮はグリフィンドールとスリザリン…関わる事は無いだろうと思っていた瞬間、誰かに腕を引かれた。

フレッド｢ごめん！匿って！｣

『…は？』

引かれた腕の先を見れば、印象的な赤髪…噂のグリフィンドールの悪戯好きの双子の片割れ。

『…手を離して、私授業行くの』

フレッド｢フィルチが行くまで！な？｣

普通の女子よりは身長が高い私の後ろで、必死に身体を縮こませて隠れてる双子の片割れに呆れながらも真顔で立つ…ここまで逃げるなら、やらなければいいのに。

フレッド｢…行ったか？｣

『はい、行きました。それじゃ』

フィルチさんが去った後、私は振り返り真顔で頭を下げれば再度、呪文学の教室へ向かおうとした…なのに、何故か着いてくる双子の片割れ。

『…なにか？』

フレッド｢俺さ！フレッド、フレッド・ウィーズリー｣

いきなり挨拶してくる相手の目をチラリと見れば、無視して進む。グリフィンドールとスリザリンが並んで歩いてるだけで悪目立ちしてる。

グリフィンドールとスリザリンの仲は最悪であり、関わり合いたくない…はずなのに、隣の彼は笑顔で凄い話してくる。

フレッド｢君は？？｣

『答える必要ありますか？』

自己紹介されても答えない、血を裏切る1家と仲良くしたら母さんに怒られる、そんな事分かってる。

フリント｢A、何かあったか？｣

『…いえ、絡まれてただけです』

先輩であるマーカス・フリントに声をかけられ。チャンスだと双子の片割れを置いて呪文学の教室に入り、スリザリン生の隣に座った。