笑わない蛇に笑顔を (ページ3)

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マクゴナガル｢では、名前を呼ばれたら前へ来てください｣

1人ずつ名前が呼ばれる中、私がふと周りを見れば見えるのは目を輝かせた1年生の期待に満ちた笑顔…。

私はその笑顔から目を逸らし、目の前の儀式に集中する。

マクゴナガル｢フレッド・ウィーズリー｣

フレッド｢それじゃ、相棒後でな！｣

ジョージ｢おう！｣

私の後ろの人が呼ばれ、前の椅子に座る。赤毛にそばかす…それにウィーズリーと言えば、血を裏切る1家だ。

彼らに恨みは無いけれど、私が関わることの無い人達…ウィーズリー家と言えば代々グリフィンドール。私とは正反対の人間。

帽子｢グリフィンドール！｣

割れるばかりの拍手と共に席につく、赤毛を見ていれば次に呼ばれたのも顔がよく似た赤毛だった。

マクゴナガル｢ジョージ・ウィーズリー！｣

先程の人と同じように、軽快な足取りで椅子に座れば直ぐにグリフィンドールへと組み分けられ、グリフィンドールの席でハイタッチをしてるのを横目に見る。

マクゴナガル｢A・リアン｣

そして、私の番。私は密かに緊張しながらも前の席に座った。

帽子｢…ふむ、素質はスリザリンだが…たしかな勇気も持っているな…君ならグリフィンドールでもやっていける。｣

『なんですって？私はスリザリンに入らないと行けないのよ』

帽子の言葉に戸惑いながらも、母さんの言葉をそのまま伝えれば帽子は少し悩んでしまった。

数分後…また帽子は口を開いた。

帽子｢よろしい、ただ…自分の勇気に目を閉じぬよう……スリザリン！！｣

私の中の勇気…そんなものが本当にあるかは分からない。それでも母さんの望み通りスリザリンに入れて一安心した。