笑わない蛇に笑顔を (ページ2)

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ダイアゴン横丁ではある程度の教科書や、杖を買った。校長に直々に母が直談判して、ペットに蛇も。

カル『ねぇ、ホグワーツってどんな所？』

『分からないわ、行ったこと無いもの』

アナコンダであるカルとは、パーセルタングで良く会話をしている。小さい頃は隠さないと行けないと思っていたパーセルタングも、母からは特別な贈り物と喜ばれた。

カルは好奇心旺盛で私とは違い、蛇なのに表情が豊か。私が笑えないからこそ、逆にそれが丁度いい気もするけれど…少しだけ、その明るい性格が羨ましくなる。

『少なくとも…母さんは嫌いでしょうね』

カル『あの人が好きな所なんてあるの？』

軽いジョークを返されながらも、ホグワーツ特急のコンパートメントから外の景色に目を移す。先程、母さんとは別れたばかりだ。

別れる時に言われたのは｢入るなら絶対にスリザリン｣それだけ、それが決められた運命であり、逃げられない運命。

『ほら、カル…もう着く戻って』

カル『はーい』

列車が到着すれば、カルは私の袖の中に入り私は荷物を置いたまま列車から出た。

ハグリッド｢イッチ年生！イッチ年生はこっちだ！｣

カル『わぁ見て、巨人だよ』

『分かったから…大人しくしてて』

案内役であろう、巨人の所へ行けば4人で1つの小舟に乗り込む。私はマグルとは同じにならないよう気をつけて適当な船に乗った。

そこから、城の中へと案内させられて。背の高い女の人に着いていき組み分けの儀式が始まった。