笑わない蛇に笑顔を (ページ1)

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Prolog ページ1

私の家に笑顔は不要だった。代々あの方に使えていて私も将来は死喰い人になる予定だった…のに。

あの方は消えてしまった、特段純血主義という訳では無いけれど。私にとって死喰い人になるのが唯一、親に認めてもらう手段だったのに。

母｢A…我が君は必ず戻ります｣

『はい…お母様』

少しの辛抱、少ししたらあの方は必ず戻る…そう言われ続けて数年、あの方が戻ることは無かった。

11歳の誕生日を迎えれば、私にはホグワーツの入学許可証が届き、母さんは渋々許可をしていたけれど。私は、ホグワーツへの入学が決まった。

それでも、入学するのはアルバス・ダンブルドアを見張るためであって、学生生活を謳歌する為ではない。

母｢いい？笑顔は最大の弱みになる。誰にも弱みは見せないこと…それが、サラザール・スリザリンの血を引く者の運命ですからね。｣

『はい…母様』

私は、A・リアン…母親の性を受け継いだが。父親はサラザール・スリザリンの末裔。誰よりも強く、誰よりも冷酷で居なければならない存在。