約束 ページ17
月日は水の流れの如く過ぎてゆく。
師範の面をとった日から二ヶ月。
明日は最終選別であり、誕生日である。
そわそわして、飯も座って食べれない俺に
師範は、ずーっとケタケタ笑っている。
『師範！お茶碗が持てません！』
ｿﾜ( •ω•` 三 ´•ω•)ｿﾜ
(師範)「安心しろ。お前は努力をしてきた。
本来なら、まだ覚えなくていいことも、先取りしている。」
(師範)「それ程お前は、才能があったのじゃ。これは、わしが保証する。」
『師範...。』
(師範)「そうじゃ。明日の朝一番に山を降りて姉さんの所へ行ってやれ。」
『いいんですか？』
(師範)「あぁ。行ってこい。さぁ、食え食え！食って力をつけるぞ！」
『はい！』
次の日
『(°∀°)ﾋｨｨｨｨ！(ﾉﾟ▽ﾟ)ﾉ＜ｱﾊﾊﾊﾊﾊ』
(師範)「ついにイカれちまったか...。」
『(ﾉﾟ▽ﾟ)ﾉ＜ｱﾊﾊﾊﾊﾊ...。ぎぃやぁぁぁぁぁぁ！怖いよぉ！怖いよぉぉぉぉぉぉぉ！』
[ﾌﾝﾌﾝｯ!！]
『水仙...。』
(師範)『ほれ！まだ時間はある。行ってこい。昼過ぎまでには帰って来るんじゃぞ。』
『はい！行ってきます！』
あの日、あんだけ辛かったこの道も、今は易々と走れている。
よくやったな。自分。
『着いた。』
二年ぶり、覚えててくれているだろうか。
(｜・ω・)｜ｶﾞﾗｶﾞﾗ
『お邪魔します。』
(祐理子)「どちらさ...A！
あなた！栗(姉)！Aが帰ってきたの！」
(哲平)「ﾅﾝﾀﾞｯﾃ? (゜Д゜)」
(栗)「A！A！心配したんだからぁ！手...手紙だってくれないし、たまには...。
A、良かった...。」
『ごめんね？姉さん。』
とても幸せだった。
一緒に朝餉を食べて、甘味も沢山貰った。
何より、姉さんが、俺のあげた簪を付けていてくれたのが、とても嬉しかった。
(祐理子)「でも、どうしてこんな朝早くに？」
祐理子さん、鋭いや。
『実は...今日、最終選別に向かうんです。』
(祐理子)「...ッ！」
『もしかしたら...。だから、ご挨拶に伺ったのです。』
(全員)「...。」
『久しぶりの朝餉、甘味。
みんなで食べれたこと幸せでしたし、
美味しかったです！』
『もしも、もしも、俺が帰ってこなくても
決して悲しまないでください。
だけど、俺は帰ってきます。
意地でも帰ってきます。だから、その時は』
『ご飯、師範も連れて一緒に食べましょ！』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 126人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒孤 - この作品面白いですね！！狼と夢主ちゃんは一緒に行動しないんですか？僕一緒行動すると思ってました。更新頑張ってください！！ (2019年10月17日 21時) (
レス) id: d64dd6f51c (このIDを非表示/違反報告)
banana(プロフ) - 皆様！読んで下さり、誠にありがとうございます！感想を見てニヤニヤしているキモい作者ですが、これからも頑張りますので、宜しく御願いします！ (2019年10月16日 15時) (レス) id: d3e0ea658a (このIDを非表示/違反報告)
狂狐(プロフ) - 今日見つけたんすけど一瞬にしてこの作品に惚れました！文才なととても凄いと思います！更新頑張ってください！応援して (2019年10月14日 13時) (レス) id: 8ba41bb7e5 (このIDを非表示/違反報告)
麻里 - これ、好き。更新、頑張って下さい (2019年10月6日 18時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬。 - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張って下さい。 (2019年10月4日 14時) (レス) id: 954f1fe671 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：banana | 作成日時：2019年9月8日 16時
