狼は柱を嫌う。

感じる。 ページ16

今ならできる。俺ならやれる。



圧倒的に変わった。




間合いに入り込め！


=͟͟͞͞ '-' )ｽｯ


(師範)「...ッ!?」


師範の動き...少し動揺した。

鹿に洞察力を教えてもらってから、毎日、毎日師範を探った。


手の指から、眉の微かな動きまで、敏感に反応する事ができるようになった。


ﾋﾟﾄﾝ


来た、チャンスだ！

波動が変わった。

速度に変化をつけろ！

どちらとも、兎、小鳥に習ったこと。

無駄にしない、絶対に









『無駄にしないッ！』









パッ！




『取れた...。取れた！わーーーい！』




(師範)「...A。よくやったな。最終選別に行く事を...許可する。」



『ありがとうございます！』





ドタタタタッ


[ﾌﾝﾌﾝｯ!]

『みんな！見ててくれたんだね！』



水仙を筆頭に、兎、鹿、角には小鳥、熊、熊の肩にはりすが、一斉に俺の周りを取り囲んだ。



『ありがとう！ありがとう！°(° ˆ∀ˆ °)°｡』



(師範)「不思議な事もあるもんだ。食う食われるの関係である動物達が、共に助け合っているなんて。」



『はい！素敵なことだと思います。』



そう言えば、みんなに名前付けてなかったな。




『うーん...。』









『決めた！今いる小鳥三羽は
桔梗、萩、撫子(キキョウ、ハギ、ナデシコ)』

『兎は椿。』

『りす四匹は、すすき、どんぐり、小枝、紅葉(コエダ、モミジ)』


『鹿は、紫陽花(アジサイ)』


『熊は、リンドウ』


『どうでしょう、師範！』


(師範)「ハッハッハ！良い名じゃ。」



心做しか、動物達も嬉しそうだった。

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