第5話 【斬田串】 ページ5
自分の周りに桜が舞い槍の本体と共に自身が姿を現す。実際の所鍛刀放置とやらに合っており自身がこの世に来れたのはつい先程。
でも、こうして槍としての身体をくれた身である以上文句などはいえなかった。
「拙者.斬田串と申す。闘いなら任せてもらっても構わないで御座る」
槍を片手で持ち真っ直ぐと相手を見つめるも相手方は何やら目から涙を流したり、苦笑いしたりなどと切羽詰まった様子である。
「某、歓迎されていない様で御座るな…」
「いや、そう言う訳では無い。この本丸はちっとばかし訳ありでな」
「3時間…槍レシピ…」
「そんなに落ち込むなって」
「うぅっ…」
「何か申し訳ないで御座る…」
主殿の代わりに初期刀の岳丸殿がこの本丸について説明をしてくれた。
要するにこの本丸は未実装の刀方しか刀剣されないらしい、しかし何時か実装済の刀がと主は夢見ているとの事。
「いつか叶うと良いで御座るな、拙者も応援するで御座るよ!」
「有難う…」
泣きながら自身と目を合わせてくれた主は目を腫らし正に子供のように泣いていた
此方としては罪悪感が未だに漂っているが。
「して、この本丸には現在何振り居るで御座るか?」
「斬田串を入れて全6振りだ、他の面々はレベリングを兼ねて出陣したがもうすぐ帰ってくると思うぞ」
「分かったで御座る。岳丸殿、もう1つ聞いても良いで御座るか…?」
「なんだ?」
「某が刀剣される迄半時待ったのだが何かあったで御座るか」
「あぁ、それは主が。槍レシピを回して3時間が出たからそろそろ実装済の槍が来たかなと心踊っていたが未実装本丸という事を思い出し思い耽っていた時間だ」
「ふむっ、お応え感謝致すで御座る」
「いいって事だ、そろそろ門に出陣組を迎えに行くとするか」
「拙者も同行しても良いで御座るか!」
「あぁ」
自身の身体にまだ慣れてない為多少ふらついたり襖の高さに頭をぶつけたりしたが主殿と岳丸殿が手入れ部屋へと引き連れて行ってくれ現在治療中と言った何とも恥晒しを犯 してしまった。
某も門へと同行したかったが、こればかりは致し方ない。
だが、後程岳丸殿が皆者を連れてくると言ってた故大人しく待つことにしようと手入れ部屋で正座して時の流れを待ち望んだ。
その間自身の手や足を見つめ動かし
「某がこの身体に慣れるのは何時になる事やら…」と呟けばやけに晴れた空へと視線を移し目を細め見つめた。
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赤信号(プロフ) - 更新終了しました。 (2019年4月23日 0時) (レス) id: 674c6f2783 (このIDを非表示/違反報告)
赤信号(プロフ) - 更新します。 (2019年4月21日 23時) (レス) id: 674c6f2783 (このIDを非表示/違反報告)
学園運営者(プロフ) - 終わりました。 (2019年3月30日 11時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
学園運営者(プロフ) - 連続で申しわけありませんが更新します。 (2019年3月30日 10時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
学園運営者(プロフ) - 終わりました。 (2019年3月10日 23時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時の政府(ニセモノ) x他8人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tekitouni
作成日時:2019年1月23日 0時