【HQ】王様がリア充だった件について。【影山飛雄】

18話な件について。 ページ20

【 Aside 】




「…と、まぁここまでだけど。Aちゃんから何かある??」




「…あっ、え、ハイ!えーっと…皆さんは強いです!だから…ベストを尽くして、目の前の相手に全力でぶつかって来て下さい!」






私がそう言うと「ありがと…っ!」と言って頭をナデナデしてくる花巻先輩、「おう!」と笑う岩泉先輩、そんな皆さんを愉しげに見守る松川先輩、ぎゅーっと抱き締めてきた及川先輩。




今日は烏野戦。
蛍君と対決する日である。





蛍君はいつだって私のヒーローだった。
でもさ、某バスケ漫画でも登場人物が言ってるじゃん。






『憧れていて負けて欲しくないと思うから、心の何処かで勝って欲しいと思うから。』



だから『憧れるのはもう、やめる』って。





私はこの言葉が大好きだ。
それって人間の本質を示してると思うから。




そうだね、私も＿＿ずっと努力してきた及川先輩を知っているから。




飛雄君であろうと、蛍君であろうと、倒して全国に行きたいから。








「憧れるのはもう、やめる。」







一歩。
踏み出して。

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