【佐々木と宮野】かっこいい先輩。【半澤】

優しい。 ページ11

白石side



『え、痛い。』

平「ボーッとすんな。それより他学年のフロアに用事か？」

『あぁ〜、半澤さんに勉強教えてもらうんです。』

平「なるほどな。頑張れよ。」

『はい。』



そう言って別れた後、今度こそ半澤さんの教室に向かう。


平野先輩や佐々木先輩の様に、金髪だから目立つなんてことは無い筈なのだが、半澤さんはすぐに見つけられた。



『半澤さん！』

半「ん？あぁ、白石。早かったね。」

『待たせるのも悪いかと…。』

半「ふふ、じゃあ行こうか。」

『はい！』



そう言って俺の家に向かう。


正直めっちゃ緊張してるけど、黒と違って常に部屋を片付けているので大丈夫だろう。


アイツみたいに漫画を撒き散らしてない。



半「急だったけど、良かったの？」

『何がですか？』

半「親御さんとか。」

『あぁ、妹とか毎日友達連れてくるんで大丈夫ですよ。』

半「へぇ〜。部屋は片付いてる？」

『あぁ〜、黒よりは。多分…。』



そう言うと、爆笑しながらなるほど。と言った半澤さん。


アイツは寮でも片付けてないのか？


半澤さんも怒ればいいのに。



半「確かに、黒羽は整頓苦手だよね。」

『そーなんですよ。迷惑掛けてないですか？』

半「どーだろ。偶に俺のベッドで寝てるけど。」



なんて、また爆笑しだす半澤さんは優しいのだろう。


俺だったら片付けろって怒るけどな。



『怒らないんですね。』

半「うーん、笑っちゃうからなぁ。」

『ダメじゃ無いですか。』

半「まぁ、本棚から漫画が溢れてるからね。」

『…どんな漫画か知ってるんですか？』

勉強会。→←類は友を呼ぶ。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す