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68-2 ページ16

--次の日


オレはマイキー君に呼び出され
千冬と近くで待っていた


フゥ『疲れたぁ』


ドラケン
ッタクA何もしてねぇーだろが


『エヘ』


ドラケン
マイキーエンジンかけてみろよ

ブルルルルル かかったー!
マイキーがバイクのエンジンをかけた


『かかったぁ!!』


マイキー
さっそくあいつら呼んでくる!

千冬がたけみっちの目を両手で覆い
こちらに歩いてきた


マイキー
千冬まだ手離すなよー

千冬
了解ッス!


マイキー
ゼロで目ぇ開けろよー


さーんにーいち ゼロ!


マイキー
じゃーん!!『じゃーん!』

たけみっち
え?バイク?


マイキー
うん!CB250T 通称バブ
オレのバブと双子なんだ


昔、兄貴がフィリピンで拾ってきたんだ
コイツのエンジンとオレのバブのエンジン
廃墟の中で悲しそうに転がっていたって
言ってたんだ


それから兄貴が部品を集めて蘇らせたのが
オレのバブ!で、
もひとつのエンジンほっとかれてたから
オレとケンチンでコツコツ部品集めて
やっと完成したのがコイツ!


たけみっち
へぇ!なんかロマンがあるなぁ!

マイキー
だろ?オマエにやる

ドラケン
東卍の壱番隊隊長がバイク持ってねぇなんて
カッコつかねぇだろ?


たけみっち
え?でもこんな大事なバイク・・

マイキー
飾っとくにはもったいねぇだろ?



千冬
すげぇじゃん!たけみっち!!


『いいなぁ』


マイキー
Aはオレが乗せんだからいらねぇーの


たけみっち
オレ乗った事ないっス


マイキー
よーしレクチャーしてやろー
ちょっと走ってくる


『いてらぁ』
『女子が乗ってたら
カッコイイと思うんだけど??』


ドラケン
足つかねぇーだろ・・・
その前にスマイリーが許さなそう笑

チーン
『千冬今 笑ったっしょ?』





オレはマイキー君を後ろに乗せ
アクセルとかクラッチとか教えてもらった


マイキー
運命感じたんだってさ
このエンジン見つけた時

”むせ込んじまいそうな
灰色の空の下でさ”

”天井ぶっ壊れた廃墟に
大量のスクラップ”

その中にコイツらが
埋もれてたって

オレを呼んでたって兄貴が言ってた

いつかその場所に
Aを連れて行きてぇんだ
オマエも来いよなー

たけみっち
イイっスね!!!

--明日帰るオレに大きい思い出ができた

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作者名:ria | 作成日時:2023年1月24日 21時

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