俺らの妹 (ページ10)

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スーパーに寄ってから家に着き急いで洗濯機に体操服をほりこんだ

ただただ怖くて気持ち悪かった。

---数週間前靴箱で話しかけられたのを思い出した。

佐藤「あの河田さん････」

『ん？はい』

佐藤「あの少しお話できませんか？」

『ごめんなさい兄貴達が待ってるから・・・』

佐藤「えっあっはい」

小走りで玄関をでて兄たちのところへ向かった

なんの変哲もない他愛ない会話
顔と名前が一致するくらいの仲の人

そんなやり取りだけであんなことするとは考えられない・・・
私の思い違いだろうか。

明日から夏休みだし会うこともないしと洗濯ドラムの回転を
見ながら考えていた。

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佐藤視点

みんなが下校したのを確認して隣の教室に入る

目的は大好きな河田さんの机に座り本を読む事

こないだ勇気を出して話かけたのにな・・・・

教室から校門のほうを見ると河田さんの兄が迎えに来ていた。

河田さんの兄達が迎えに来なければ一緒に帰るのかな・・？

なんて思いながら机にうなだれる

机の横に引っ掛けてあった体操服が目に入った。

恐る恐る手にかけ中を出して名前の刺繍を確認した

”河田” という文字に少しニヤけてしまった・・・

机の上に出して自分の顔を埋めてみた

こんなに好きなのに話もろくにできない・・・

ﾊｱ･･･

明日から当分会えないのか・・・

なんて思っていると廊下から足音が聞こえた。

体操服を片付ける余裕もなく扉を開けて走って出て行った。

走って曲がり角で誰だったか確認しようと隠れていた。

教室から出てきたのは僕の愛する河田さんだった。

体操服を手に慌てた様子で教室から出て行ってしまった。

(もしや照れていたのか・・・)

踊り場から校門を見ると兄に笑顔で抱き着く彼女がいた。

(かわいぃ・・・・)

そういえば今日松野くんと武蔵祭りの話してたよな

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