俺らの妹 (ページ14)

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---雨が降ってきた傘はない
浴衣に染みる雨気分は最悪

『離してもらえませんか？』２度目のコール

ここは強引に振りほどいて逃げるべきか・・・
雨に濡れておしゃれも台無し
そろそろ１発お見舞いするべきか・・

そうしてると聞きなれた声が私を呼んだ

三ツ谷
「A」
「取り込み中悪ｨケドお前が手ぇ出していい女じゃねぇんだワ」

『たかちゃん！』

私の腕を掴んで走り出した三ツ谷
最後に聞こえた小さく呟く声は佐藤の「え？」だった

何を急いでるのかもわからずひたすら走った
私はあの状況を見られた事でかなりテンパっている

三ツ谷「邪魔した？」
なんていたずらにも取れる悪い顔で言われるから余計恥ずかしくなる

『助かりましたありがとうございます・・・』

三ツ谷「素直じゃん」

----着いたところは裏駐車場
そこには頭から血を流したドラケン
少し離れたところにエマ
何十人もいる愛美愛主のやつらが居た

【ドラケン！！！ドラケンくん！！！】

エマ「A！」

ドラケン「おう・・・三ツ谷 A たけみっち・・・」

『エマｯ！怪我してない？』

エマ「ぺーやん卑怯だよ！！いきなり後ろからバットで襲って！こんなに大勢連れてきてそれでも男？！」

ドラケン「あとは頼むぞ・・・三ツ谷」ｱﾀﾏｲﾃｰ

三ツ谷「Aは無理するんじゃねーぞ」

『たけみっちイケるよね？』
たけみっちは何か落ち着かない様子をしていた

＜テメェら３人で敵うと思ってんの？＞

ぺーやん「４人まとめてやっちまえ」

『ぺーやん・・・・』

こうなったら止めれない状況まできていた・・

仕方ないやるのみ！！
---浴衣の裾と袖をたくし上げ草履を脱ぎ捨てた

『たかちゃんの作ってくれた浴衣汚しちゃうけどごめんね！』

三ツ谷「仕方ねぇーな」

その時聞きなれた排気音が耳をかすめる

『マイキーのバブだ！！！』

勢いよく駐車場に入ってきたバブ

マイキー「なるほどね」
バイクを止めてこちらに歩いてくるマイキー

「オレを別のトコ呼び出したのはケンチン襲うためね」

「でオレのせいにして”東卍”真っ二つに割っちまおう・・・と」

「これはオマエのやり方じゃねぇ」

「誰にそそのかされた？」

ただ走ってついてきただけの私は何がどうなってるのか
わからず混乱するばかりマイキーの急用は
ぺーやんに呼び出されたのか・・・？

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