其の363 ページ13
兄貴を超えたい。
そうだ、
そんなことを言われた日は
確か何かの任務終わりで、
人を殺めることに躊躇していた私は
最終的にシスイに助けてもらったのだ。
それで落ち込んでいた私に、
シスイがさりげなくくれた言葉。
記憶が曖昧なのは、
しょうがない。
なんせ、
あの人と過ごした時間は
かなり少なかったから。
あまり思い出がないのだ。
イタチ「A、こっちに来い」
イタチの声にふと我に返り、
イタチに顔を向けると、
隣の空間を指差しているのが分かった。
そこに座れ、ということか。
A「あぁ、話があって――ちょ!」
素直に隣に腰掛けると、
イタチが疲れたと言わんばかりに
私に寄りかかってきた。
私より俄然身体の大きい
イタチの体重に耐えられず、
そのまま二人で横に倒れてしまう。
イタチ「A......」
だが、
イタチは甘える子どものように
後ろから私に抱き着いてきた。
足掻く前にぎゅうと抱きすくめられ、
私はなぜか切ない気持ちになる。
A「ちょ、イタチさん?」
首を後ろに回そうとするが、
さすがに寝ている状態だと
きついものがある。
イタチ「......」
A「コラー」
――なぜ神様は。
イタチ「......すまない、A」
A「ん?なーにが」
――うちはイタチを。
イタチ「俺のワガママで、こんなことに巻き込んでしまった」
A「里抜けはいずれしなきゃと思ってたから、だいじょーぶ」
――うちは一族を。
イタチ「なぜだ」
A「強くなんのさ。
ここに来る理由も、主に修行に付き合ってもらうためだよ」
――いつも闇の中へ。
イタチ「何を強化したいんだ?」
A「ほら、さっきペインも言ってたでしょ。私の目には段階がある。まずはそれを、全部開眼させんべ」
――放り込むんですか。
イタチ「お前は、一体どこまで開眼させている?」
【イタチ、もう少しだから。待ってろよ】
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ri_ta0077(プロフ) - 雪華さん» コメントありがとうございます!基本的にはジャンプアニメですね。赤髪の白雪姫なども好きですよ! (2019年2月18日 23時) (レス) id: 16552bc706 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか? (2019年2月18日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NASHI | 作成日時:2018年2月6日 23時