君が出すその色は (ページ14)

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今俺は青い花の絵を飾ってある扉の前にいる。

なぜ僕が…
さっき台所でユジンとのやり取りを思い出す。

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「……え？」

ﾕｼﾞﾝ「そのお菓子で大体機嫌直るから。あと冷蔵庫にあるアイスティーと、これ！ヌナのスマホ。忘れて行った見たいだから渡してあげて」

「え、ちょ…」

ﾕｼﾞﾝ「二階上がって奥の部屋の扉に青い花の絵を飾ってるから！そこがヌナの部屋！よろしく！」

「ユジンまっ…！」

ジフンに腕を引っ張られて庭に行ってしまったユジン。
スマホとお菓子を渡されてその場に立ちすくむ。

「…深刻だね……？」

そう言わずにいられなかった。

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で、今。
手にはユジンから渡されたお菓子とスマホ、そして冷蔵庫から取り出したアイスティーを持っている。

…これ入るのか？入らないと渡せないもんな…。でも今日会った人だよ…？向こうも嫌だろ。部屋に今日会った人を入れるの…。

悶々と考えていると、ふと目に入る青い花の絵。

綺麗だな…あの子が書いたのかな。
それを見てると段々と心が落ち着き決心がつく。
よし、入ろう。

________________コンコン

ノックをすると中から控えめな声で『…はい』と聞こえた。

「……あの、僕ジェミンだけど…渡したいものがあって…」

そういうと中から慌ただしい音と何かにぶつかり『イタッ…』と声が聞こえた後、扉が勢いよく開いた。

『ジェミンさん…えっ…ど、どうしたんですか…？』

「これ、ユジンから渡しといてって言われたもの…」

『あ…すみません…あの子ったらお客さんにやらせて…』

「……ぷはっ」

『え…？』

「いや、本の山にぶつかったんだね？(笑)凄い雪崩(笑)」

チラッ見えた本の雪崩。多分それにぶつかったのだろう。分厚い本が何冊かあるからかなり強くあったのだろう。膝下が赤くなっている。

『へ…あ、いや、えっと…』

「はは(笑)おっちょこちょいなの？(笑)ほら、膝下も赤くなってる。冷やさないとアザになるよ？」

『大丈夫です、これくらい…。』

「だめだよ、女の子なんだから。ほら、座ってて。濡らしてもいいタオルある？」

「あ、じゃあこのハンカチで…あのすみません…」

いいえ、と伝えてハンカチを持って一階に降りる。台所でハンカチを濡らして部屋に戻った。