【ツイステ】A bouquet of roses for you . Ⅰ (ページ4)

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……私、死んじゃったのかな

私が意識を取り戻し、辺りをを見渡すと、そこには暗闇が広がっていた。

馬車のようなものに轢かれて、意識がブラックアウトしたところまでは記憶にあるが、そこから何があったのかは、一切覚えていない。

「……っ、」

助けを呼ぼうにも、うまく声が出ない。

ここ、天国なのかな……

ついに死を覚悟した、その時だった。

『A！！！！！！！』

「……！？！？」

頭の中に、突如身に覚えのない声と、記憶が、流れ出してきたのだ。

『A、早く！』

何故だろう。

『A、この手を……離してはいけないよ』

私は、

『A、愛してるよ
……言うのが遅すぎたね』

この声を、知っている。

「あれ、」

頬に冷たさを感じ、手を当てると、そこは濡れていた。

私は泣いていたのだ。

そうだ、あなた、あなたは、

「ふなぁぁぁぁぁぁぁあああああ！！！！！」

「！？！？！？！？」

突如、大きな音がして我に返る。

その衝撃からか、自分が今何を思い出そうとしてたか、何を思っていたかを、全て忘れてしまった。

「あれ、私、今、何を」