立花彩の片割れ part3

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彩side

崎｢あ、でも勉強…｣



あぁ、そうだよね。



彩｢それなら、私も学校休んで、勉強教えるよ。
塾行かなきなきゃならないから、その時間は無理だけど。
お父さんも、いいって言ってくれると思う。｣



お父さん、結構そこら辺緩いんだよねぇ。



いいんだか、悪いんだか。




崎｢本当？ごめんね。ありがと。｣



なんで、学校休みたいんだろ。



でも、明日学校休むなら、秀明でやった内容の予習復習は明日すればいいよね。



彩｢小鈴ちゃん、しばらくここにいる？｣



寒いし、寝た方がいいと思うんだけど。



崎｢うん。そのつもり。
あ、先寝てもらっちゃって大丈夫だよ。｣



私はカーディガンを脱いで小鈴ちゃんに渡す。



彩｢寒いし、風邪引いちゃったら大変だから、これ着てね。｣



崎｢あ、うん。ありがと。｣



彩｢ん。おやすみ、小鈴ちゃん。｣



崎｢…おやすみ。｣



私は今度こそ中に入る。



自分の部屋を出て、客室に向かった。



みんなもう寝てるかな。



前聞いたら皆結構遅くまで起きてるって話だったから、起きてるかも。



私は客室のドアをノックする。



中かはい、と返事が聞こえたので、失礼します、と言って中に入った。



若｢あぁ、アーヤか。どしたの。｣



長居するのもなんだし、さっさと済ませよう。



彩｢私、明日学校休む。小鈴ちゃんも。あ、秀明は行くから。その報告。じゃ。｣



私は客室から出ようと回れ右をする。



小｢あ、アーヤ、ちょっと待って。｣



私は振り返る。



彩｢なぁに？｣



何故か皆の顔が赤くなったのは気のせいだ。



そう思おう。



小｢スマホ持ってたでしょ？連絡先交換しない？｣



あぁ、それか。



彩｢ん。分かった。ちょっと待っててね。｣



そう言ってダッシュで部屋まで戻り、スマホをとり、客室にノックして入る。



皆と連絡先を交換して、おやすみと言って客室をで、藍の様子を見に行った。



藍の額に手を当てる。



まだ熱かった。



回復には、時間がかかりそう。



私は部屋に戻り、ベットの中に潜る。



隣では、小鈴ちゃんがスヤスヤと寝息を立てていた。



小鈴ちゃん、今は話せないって言ってたけど…なんだろう。



何を抱えているの？



私は何も出来ないの？



そう思うと、とても惨めな気分になった。



でも頑張ってその気持ちを追い払い、その日は眠りについた。



長い一日だったなぁと思いながら。

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