立花彩の片割れ part3

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彩side

家に着き、あまりにも大きな家に呆然としている皆を宥めながら中に入る。



まぁ無理もないよね。



私も最初に来た時は、凄くびっくりしたもの。



家ってこんなに大きいの？ってね。



忍の家も常識外れだけど、ここは忍の家以上に大きい。



びっくりするのも仕方ないと思った。



お父さんを説得し、kzの皆を客室、小鈴ちゃんを私(と藍)の部屋に案内する。



藍はお父さんの指示で客室の隣の部屋に運んだ。



客室の隣の部屋は空いていて、数人分のベットが置いてあった。



病人用、またはお客さんが客室に入らなかった場合のための部屋らしい。



まぁあの客室15、16人くらい寝れるし…入らないことはないと思うけど…



ご飯は使用人さんが持って来てくれて、客室の隣の部屋に集まりみんなで食べた。



その後はお風呂。



私はお風呂についてkzの皆に説明した。



彩｢お風呂はこの客室に1個バスルームがあるのと、3階に大浴場があるから好きなの使ってね。

寝巻きはそこのクローゼットの中に貸し出し用があるから自分のサイズに会うの使って。

明日着替える時は、部屋の前に籠が置いて買ったでしょう？
あの中に入れとけば使用人さんが洗濯機に入れてくれるから入れといて。

制服は申し訳ないけど出来るのはファブリーズくらいかな。｣



皆は顎が外れてしまうのではないかと言うくらい口をあんぐりとあけて固まっていた。クスクス。



彩｢ｸｽｯ分からないことがあったら聞きに来てね。｣



自分の部屋に戻り、小鈴ちゃんにはバスルームを使ってもらう事にした。



彩｢先入っていいよ。

藍の様子みてくるから、もし小鈴ちゃんがお風呂あがっても私がここにいなかったら藍がいる部屋にいるから声掛けに来て貰えるかな。

そしたら先寝ちゃってて大丈夫だから。｣




崎｢うん。分かった。ありがと。｣



そう言ってバスルームに足を向けた小鈴ちゃんを見送り、藍がいる部屋へ行く。



小鈴ちゃんは、今日は学校に居る時からずっと顔が暗かった。



毎回上手くはぐらかされていたけど聞いてあげた方がいいかも。



ていうか、聞きたい。



1人で溜め込んで欲しくない。



だって友達だもの。



東朋での初めての友達には、笑顔でいて欲しい。



今日はもう遅いし、明日にでも聞こう。

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