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藍side

崎「私は嫌だった。


だけど、お父さんが怖くて、結局協力して…


最低だよね、私。


私があの日帰る家がないって言ったのは、家にお父さんがいるだろうって思ったから。


私、弱いんだ。


友達も守れない、自分を捨てることも出来ない、親にも従えない。


怖いから、人を頼る。


1人じゃ、何も出来ないんだ。私。」



それまで立ちっぱなしだった小鈴ちゃんが座り込み、膝を抱える。



崎「私、どうすればいいのか分からない。」



その声は、涙で酷く掠れていて。



辛かったんだな。



そう思った。



私はベットからおり、小鈴ちゃんの背中をさする。



藍「辛かったね…


大丈夫、私が助ける。



小鈴ちゃんは、どうしたい?」



小鈴ちゃんは声を上げて泣き始めた。


ごめんね、今まで気づけなくて。


もう、大丈夫だからね。



崎「…お父さんに、研究を辞めさせたい。



だって、こんなの違う。


お母さんだってこんなこと望んでない。


元の優しいお父さんに戻って欲しい…」



そうだよね。


私は決意を固める。



藍「分かった。


彩には、このこと言わないでもらえるかな?


彩は、魔物の存在を知らないから。


私、ちょっと出かけてくるね。


大丈夫?」



小鈴ちゃんは頷いた。



私はポンポンと小鈴ちゃん背中を軽くたたき、病室を出て、自分の部屋に向かう。



小鈴ちゃん、きっと助けるから、ちょっと待っててね。


彩、しばらくこの事は話せない。


でも、きっと、きっと話すから。




私は着替えて、庭に向かった。

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りぃあ♪#(プロフ) - 未麗さん» わああありがとうございます!作品がまだ生きていることが嬉しいです…笑 (2022年6月20日 0時) (レス) id: f0d7ca6b29 (このIDを非表示/違反報告)
未麗 - 藍ちゃん可愛かったです。あ、あとあと作者様の想像力がすごかったです‼ (2022年3月27日 10時) (レス) @page21 id: 1aa17b468f (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 華菜原 舞衣さん» ありがとうございます!そうですりぃなさんです!誤字の指摘、ありがとうございます。読んでくださりありがとうございました! (2020年8月24日 16時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - すっごく、おもしろかったですっ!あの、かなり前のことなのですが、あなたの名前の一文字違いって、りぃなさんじゃないですか?まちがってたら、すみません。あと、パート2の、50話あたりの誤字です。気ずく→気づく、三ツ矢→三ツ谷、です。サイダーです、それじゃ (2020年8月21日 14時) (レス) id: daa172df0e (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 夜桜杏奈さん» ありがとう!じゃあ杏ちゃんって呼ぶね!今度杏ちゃんの作品にもお邪魔します(´˘`*)改めて、よろしくね! (2020年4月11日 21時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぃあ♪# | 作成日時:2020年1月7日 20時

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