立花彩の片割れ part3

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藍side

崎｢魔物を街に出したら魔法使いが倒しに来るでしょう？


そうして、お父さんは魔法使いを探したの。


1回じゃなくて、何回もやった。


それで、毎回毎回出てきてたのが、藍ちゃんだったんだ。


お父さんは藍ちゃんをターゲットにして、今度は藍ちゃんについて調べ始めた。


私も手伝わされてた。


でも、分かったのは名前と顔だけで、家族構成や住所、学校とか、

名前と顔以外の情報がまるで入ってこなかった。｣



そりゃそうだよ、だって院内学級にいたんだもの。


小鈴ちゃんが少し辛そうな表情になった。


崎｢私、藍ちゃんを初めて学校で見た時、凄くびっくりしたよ。


それで同じクラスに来て、仲良くなったでしょ？


私ね、藍ちゃんが東朋にいること、双子の妹がいること、お父さんに言わなかった。


言いたくなかった。


それまでも嫌だったけど、藍ちゃんが友達になってから、お父さんに協力するのが嫌になった。


だってこれ以上協力したら、藍ちゃんが殺されちゃう。｣


小鈴ちゃんは、今にも泣きそうだった。



崎｢だけど、お父さんが藍ちゃんが秀明に通ってるって言う情報を掴んじゃった。


藍ちゃんが倒れた前の日、


お父さんに藍ちゃんが秀明から出たらお父さんに連絡して、魔物を倒させて油断してる内にお父さんの研究所に藍ちゃんを連れて来いって言われたの。


お父さんはとうとう藍ちゃんを捕まえて、魔力を奪うつもりだったんだ。｣



小鈴ちゃんの頬に冷たい涙がつたった。

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