立花彩の片割れ part2

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彩side(土曜日)

秀明の授業が終わり、家に帰ってきた私は荷造りをはじめた。



奈｢お姉ちゃん、もう行っちゃうの？｣



奈子が今にも泣きそうな目で見てくる。


私は奈子を安心させるために、にこりと笑う。



彩｢ううん。まだ行かないよ。今は準備してるだけ。明日の…うーん、丁度この位の時間かなぁ。
それくらいにここを出る予定。｣



奈子はまだ不安そうな顔をしている。


うーん。まぁ最後の1日なわけだし、荷造り早めに終わらせて、ちょっと遊んであげようかな。



彩｢荷造り終わったら暇だから、遊ぼうね。｣



すると奈子は花が咲いたみたいにパァっと笑顔になって、



奈｢うん！｣



と元気よく頷いた。


良かった。


それから私は作業のペースを上げ、洋服、秀明のテキスト、教科書…等々、必要なものをダンボールに詰めた。


段ボールは4つくらいになってしまった。


４つ目はまだちょっとしか入ってないけど、


多い…


藍はどんくらいかな。



彩(藍〜)


藍(何ー？)


彩(荷造り終わった？)


藍(もちろん！
彩みたいに塾とかないからとっくに終わってて。
暇だったんだよー)


彩(そっか！そうだよね！
荷物は段ボール箱に詰めたの？)


藍(うん。そうだけどどうしたの？)


彩(私段ボール箱4つになっちゃったんだけど大丈夫かな？多い？)


藍(私は病院だから荷物少ないし2つですんだけど、彩は普通に暮らしてたわけだから、大丈夫だとおもうよ。)


彩(そっか。ありがと。藍。)


藍(はいはいー)



そして４つ目の段ボールのにも荷物を詰め始める。


他に物はないかと、机の引き出しを開ける。


あ、事件ノート…


ん？なんでここに事件ノートがあるかって？


それは、皆に渡したのが、綺麗に清書してた方で、

ここにあるのはもう1冊の下書き用みたいなやつだからだよ！


kz戻るかもしれないし、持ってこっと。


そう思いながら事件ノートを段ボールに入れながらきづいた。


洋服とか秀明のテキストは段ボールに入れちゃダメじゃない？！←


あー！私の馬鹿、しっかりしなさいよね。←


まだガムテープでとめてなくて良かったー！


そう思いながら今日の寝巻きと明日の洋服、秀明バッグとテキスト、ノートを取り出す。


あぁ。危ない危ない。


最終確認をし、もう荷物を詰め終わったことを確認し、奈子に向かって2階の自分の部屋から叫ぶ。



彩｢奈子ー！荷造り終わったから遊ぼー！｣



1階から元気の良い返事が聞こえた。



奈｢うん！｣

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