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彩side
私は昨日遅くまで藍に教わったところを復習していた為、寝るのが遅くなり、ランニングに間に合う時間には、起きれなかった。
だから、ランニングは諦めて、朝はゆっくりすることにした。
それにしても、2日連続でサボっちゃって、大丈夫かなぁ。ランニング。
まぁいっか。←
そして身支度を済ませ、玄関に向かう。
彩「行ってきます。」
玄関のドアを開けると、家の門の前に翼が立っていた。
え?なんで?
まさか探りに来たとか?
あれだけ言ったのに?
いや、そこはKZの皆を信じよう。うん。
美「アーヤ、ちょっと時間、いいかな?」
え?ど、どうしよー?!
彩(ねぇ藍!どうしよう?!)
返事がない。
彩(藍!藍ったら!藍!)
まさか…寝てる?
そうかもしれないと思った。
だって藍は入院してるんだから10時には寝てるはず。
昨日藍と別れた時間が10時くらいだったから、藍が寝たのは11時くらいと考えられる。
しかも昨日の朝おはようって行ってきたのが私が電車に乗ってる時だったからまだ寝ててもおかしくなかった。
あー!もういい!どうにでもなれー!
覚悟を持って口を開く。
彩「いいよ。」
すると翼が話し始めた。
美「あの、さ、その、今頃かも知れないけど、
その、友達に戻ってくれない?か、な?」
…え?
率直に嬉しかった。
あぁ。やっと戻れるんだな。って、そう思った。
彩「ありがとう。」
自然と口から零れた言葉だった。
翼がなんで?と言いたげな顔をする。
美「なんで、ありがとう?」
私の表情がふっと和らいだのが自分でもわかった。
彩「ずっと、待ってた。
友達に戻りたいって、思ってた。
でも、KZも退団しちゃったし、もう駄目かもしれないって、半ば諦めてた。
だから翼がわざわざ言いに来てくれて、凄い嬉しい。
だから、ありがとう。
友達に戻ろう?
心の友に。」
美「今までごめん。
こちらこそ、ありがとう。」
あぁ、やっとだ。やっと、戻れた。
この安心感が翼との友情の解消が自分にとってどれほどの事だったのかを告げる。
彩「ううん。いいの。
だって友達に戻れたんだもの。
私がKZじゃなくても友達で居て…くれる?」
戻れたら戻るから、とう言う言葉は発しない。
美「勿論。じゃあね。アーヤ。」
彩「うん。バイバイ。」
その後私が密かに涙したのは、秘密である。
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K(プロフ) - りぃあ♪#さん» どういたしまして! (2019年10月22日 20時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - Kさん» そうなんだ!教えてくれてありがとう! (2019年10月22日 19時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - りぃあ♪#さん» hitは読まれた回数だよー!(今度はちゃんとレスしたぜ!) (2019年10月22日 18時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - Kさん» うん、私もたまにある笑 (2019年10月22日 15時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 草刈り機大魔王さん» いいよ! (2019年10月22日 15時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りぃあ♪# | 作成日時:2019年9月26日 20時