第１０話 ページ10
「何かおもしろいニュースでもあった？」
振り向くとお風呂上がりのシロナが立っていた。
「きくのに、しゅぅちゅぅしてたくぁら、わかぁんない」
「Aは勉強熱心でえらいわね」
シロナは私の隣に座って、頭を撫でてくれる。思わず笑みがこぼれてしまうが、一応私この世界では16歳です。それはシロナにも言っているのだが、忘れてるのかな。それともこの世界では16歳はまだまだお子さまなのか。
せっかく転生してしまったらしいので、中身が25歳というのは忘れてしまおう。私はぴちぴち高校生の16歳だ！
「あ、シロナ、ちょぉっとまてて」
私は脱衣場に置いてあるドライヤーを持ってきた。シロナは私の髪はしっかり乾かしてくれるのに、自分のはいつも適当。せっかく綺麗な髪なんだから、しっかりお手入れしてあげないと、といつも思っていたのだ。
「シロナのかみは、わたしかやったあける！」
シロナをソファに座らせたまま、私はドライヤーのスイッチを入れた。暫くすると髪が乾いてきた。
「おわり！」
「ありがとう、A」
私はドライヤーを片して再びソファに座った。
シロナが言う。
「明日、図書館…本がたくさんあるところに行くのだけれど、Aも一緒に行かない？」
図書館…かぁ。早く字も読めるようにならなきゃだし、何より体力作りのために多少外出も必要だよね。
最近は家事で座り込むことも減ってきたし、シロナと一緒なら外でも安心できそう。
「いく」
私が言うとシロナはぱっと顔を輝かせた。
「じゃあ決まりね！
図書館行って、あ、近くに美味しいアイスクリーム屋さんあるの。だからそこにも行って、お昼ごはんはあそこのレストラン…いえ、やっぱりあっちの定食屋さんもいいわ…帰りに……寄って……も行きたいわよね…………」
何やら早口でぶつぶつと言い出すシロナ。
図書館に行くだけじゃないの？明日は帰りが遅くなりそうだ。私の体力持ちますように…。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
