第５話 ページ5
この世界での食事は前の世界と大差無かった。
どれも美味しかったな、スーパーのお惣菜。食べ終わるとシロナは食卓を片付け始めたので私も手伝ったらシロナは嬉しそうに笑ってくれた。
それからお湯を沸かし始めてティーカップを用意して食後のティータイムとなった。一緒にお砂糖、ミルクも置いてくれたけれど、私はストレートが好きなので何も入れない。カップを顔に近づけるとアールグレイのいい香りがした。
では、一口…。うん、美味しい。ようやっと落ち着けた気がする。自然と顔が綻んだのを感じた。
ふと、向かい側を見るとシロナが私を見ていた。目が合うとやはりにっこり笑ってくれる。ティーカップ効果で気品が増すなぁと思った。
ティータイムが終わると、シロナは家の中を案内してくれた。そしてわかったことがある。どうやら一人暮らしらしい。もしかしたら彼氏さんはいるのかな。だってこんなに美人なんだもん。私が男だったらとりあえず一目惚れする。
お家ツアーの後シャワーを借りた。シャンプーやリンスは嗅いだことのない匂いだったけれど、シロナと同じものかと思うと私も少しだけ美人に近づけるのではと錯覚する。
お風呂でまじまじと自分を観察すると、やはり自分でなくて変な感じがした。黒髪は変わらずだけど、顔も違うし胸は小さくなったし、とにかく細すぎる。あ、でも瞳の色は少し青みかかってる！少しテンションが１人あがる。
お風呂場から出ると用意してもらったタオルで身体を拭く。すると
「A、◆▲△◎▼☆」
シロナが言って脱衣場に入ってきた。
何だろう、服も用意してもらっていたしな…と思っていると、シロナは洗面台の前に立って手招きしてきた。
とりあえず買ってもらったパジャマを着て行ってみると、シロナは新しいタオルを出して私の髪を優しくタオルドライし始めた。それから今日買った何かを手に出して髪の毛に塗った。あれはヘアオイルだったのか。そしてドライヤーで仕上げてもらうと、ごわごわしていた髪の毛は見違えるほどにサラサラになった。
シロナもなんだか満足そうに見えた。見たところ他にヘアオイルらしきものは見えないし、もしかして私だけのために買ってくれたのかな。なんだか申し訳ない。
「しぃろ、な」
ありがとうがわからないので、私は精一杯笑ってお礼を伝えようとした。シロナは笑い返してくれてた。気持ち、伝わっているといいな。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
