第２５話 ページ25
「ごめんって。あ、ほら星が綺麗だよ」
「むぅ……」
Aちゃんはまだムスッとしている。参ったな…。
Aちゃんの辿々しく、でもしっかり紡がれた言葉にさっきは震わされた。自分の逃げたという行動が肯定されたようで。その事がなんとなく嬉しくて、でももどかしくて、見透かされたようで恥ずかしくて、彼女の頭の先からつま先まで可愛いなんて言って話題を変えようとしたら機嫌を損ねてしまった。いや、本当に可愛いと思うんだけどね。
中はまだダンス会場。ただ話するだけならまだしも、さすがにダンスはちょっと。今中に入れば女性からのダンスの申し入の嵐に合うのは確実だ。そして外に出ようとした時に思い詰めた顔のAちゃんを見つけたってわけだ。
特効薬(シロナ)を呼べばきっと機嫌治りそうなんだけどな。音楽が終わってから行ってみるか。
色々と考えていると近くの扉が開いた。
「あら、ダイゴくん！ねぇA見なかったかしら？」
「シロナさん、ちょうどいいところに」
「シロナ！」
ぱっとAちゃんの顔が輝き駆け寄った。
「ここにいたのね。ごめんねまた１人にさせてしまって」
「んーん、たいしょーぶ」
Aちゃんはさっきのムスッと顔からすっかり笑顔になっていた。
「そろそろ帰りましょうか。じゃあね、ダイゴくん」
「ええ…シロナさんさっき＿」
「だぃこ、じゃぁね」
さっきの出来事を一応シロナにも言った方がいいかと思ったがAちゃんに遮られた。
表情が語っている。"言わないで"と。
「いえ、なんでもないです。ではまた」
彼女の意思を尊重し言わないことにした。
二人が去ると寒くはないが少し空気が冷たく感じた。Aちゃん寒くなかったかな。万が一風邪を引いたら僕のせいにされそう。
「……帰ろうかな」
僕は小さく呟きその場を離れた。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
