第２３話 ページ23
少しすると綺麗なお姉さんが話しかけてきた。
「あら、可愛らしい子」
「！、カリンさん、こんばんは」
カリンと呼ばれた女の人はこんばんは、と返した。
私は小さく会釈する。
「見たことない子ね、シロナさんのお知り合い？」
「私の妹のAよ、可愛いでしょ」
「通りで可愛い訳だわ！私はカリン、よろしくね」
カリンさんね。綺麗で格好いい人だ。
「A、ですっ！」
ちゃんと発音しないと、と力んで思わず声が裏返る。
そんな私を見てカリンさんはふふ、と笑う。
「もしかして緊張させちゃったかしら、ごめんなさいね」
「もともとちょっと人見知りする子なのよ」
それからシロナと少し会話してからカリンさんは別のところへ行った。
その後も続々と人が来るので、私はジュースをもらい一人壁際へ寄った。
すると音楽が鳴り始めて、会場の一部はダンス会場になった。
おかげでシロナと距離がけっこう離れてしまったけれど同じ部屋に変わりないから大丈夫だよね。
みんなのダンスを見ながらグラスを傾けていると突然知らない男の人に話しかけられた。
「こんばんは、パーティーは楽しまれておりますか？」
「え…、えぇ。こん、ばんは」
誰、だろう…。黒のスーツを来た若い男性だ。雰囲気的に四天王さんとかではなさそう。
知らない人に話しかけられて緊張する。
「それは何よりです。先ほどシンオウ地方チャンピオンのシロナさんと一緒に居られましたよね、お知り合いなんですか？」
「そ、そうで、す」
「そうでしたか！そういえば今回彼女は珍しく同伴者をお連れしているとか。交流は幅広くされていると聞いていますが、同伴するほど仲が良い方がいるとなると少々気になりますよね」
「そ、そぅ、ですね」
怖い。
言葉が変だとか思われるのも、シロナと私が関係あるのも、私という存在が知られるのが、怖い。
「おっと、私としたことが。まだあなたのお名前を伺っておりませんでした。お伺いしても…？」
今…名前聞かれてる、よね？
どうしよう、言ったほうがいいのかな。でも怖い。この人に私のこと知られなくないよ。でも上手く断れるほど話せないし。
「ぁ…わ、私＿」
「女性に名前を聞くなら、まずは自分から名乗るのがマナーじゃないのかい」
見ると少し怒った顔をしたダイゴさんがいた。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
