第２１話 ページ21
「とっても可愛いわ！」
「そのヘアスタイルもすっごくいいね！自分でやったの？」
「そぅ、です。ありかと」
ここはパーティー会場の控え室みたいなところ。自分とシロナの髪を整えていると、興味津々というように色黒のお姉さん、フヨーさん？が話しかけてきた。
そしてなぜかシロナも一緒になって私を褒め殺しにしている、という状況だ。
ちなみに今日のシロナは黒いドレスに髪はアップスタイル。もちろん私が仕上げました。
「じゃあ行きましょうか」
私は思わず息をのんで部屋を出た。
会場は立食形式で、すでに多くの人が思い思いにパーティーを楽しんでいた。
「A、何か食べたいものはある？」
「んー、あのさらた！」
私が指を指したサラダを取り分け、近くにあったお肉を使った前菜も盛ってくれた。
「Aは細いんだからお肉もたくさん食べるのよ」
「……はーぃ」
縦に成長することを願う。
私が取り分けてもらったものを食べていると、続々とシロナの周りに人が集まってきた。私がいるのはお邪魔かと思い、部屋の隅に移動した。
それにしても個性的な人ばかりじゃない？さっきのフヨーていうお姉さんやあっちに見えるお兄さんたちも服装というか、オーラがすでに個性的。そういえばシンオウの四天王さんたちも個性的だったっけ。
もう一度シロナに視線を戻す。やっぱりシロナが一番美人。我ながらあのヘアスタイルは力作だ。黒のスレンダーなドレスで十分色気はあるので、清楚感を少し意識すれば持ち合わせの気品さがシロナの存在をより際立たせてくれると思った。
今日のパーティーはいろんな人と仲良くなるが主旨。ならば存在が目立っていれば、向こうから来てくれるからシロナは待つだけでいいの！という作戦だ。
でも今気がついた。そうしたらあんまりシロナと居られないじゃん！
あーぁ、お酒も飲めないしな。この世界もお酒は20歳からなんて、ケチ。
１人ムシャムシャとサラダを食べていると突然声をかけられた。
「…もしかして、Aちゃん？」
え、誰？あ、なんか見覚えあるな。えーっと……。
「あー、…たー、……だー、…たぁこ？」
「うん、ダイゴだよ。覚えてくれててうれしいよ」
そうそう、ダイゴさんだ。ごめんなさい、うろ覚えでタイコさんと迷いました。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
