第３話 ページ3
病院を出ると車に乗せられた。シロナの自家用車かな。
シロナの運転でいろんなものを買いに行った。服や消耗品、寝具等々。全て私のためのものらしい。会話らしい会話はできないけれど、シロナは身振り手振りで私とたくさんコミュニケーションをとりながら、私の制止を無視して必要以上な買い物をした。こんなに洋服いらないと思うんだけどなぁ。
また少し車に乗っていると、ある一軒家の駐車場にシロナは車を停めた。白が基調となった可愛い家。
シロナが降りて荷物を取り出し始めたので、私も降りて手伝った。ここが家なんだね。
シロナに連れられて家に入ると、けっこうな家具やインテリアが見えたので一人暮らしではないのかなと思った。こんなに美人なんだからもしかしたら旦那さんとか？そうだったら申し訳ないから一緒には住めないなぁ。
どうやら2階の一室を私に使わせてもらえるみたいで、さっき買った衣服類はその部屋に運んだ。気がつけば、はじめはからっぽだった部屋には大量の紙袋やらビニール袋が…。
確かに買い物後の荷ほどきとか好きだけど、さすがに量が…。
それにこの身体は予想以上に貧弱で、車から大して重くない紙袋を両手に持って、階段上がって、部屋に置いて車に戻って、の1往復で息があがってしまった。腕も疲れてしまっている。一体今までどんな生活をしてきたんだか。
そんな私をシロナはすごく気を使ってくれた。リビングらしき部屋にへろへろの私を連れ、ここに座って、というように私をソファに座らせた。
「▲※＃▼◆▼▲、◎◆△＃◎♭」
何か言って頭を優しく撫でられた。
休憩してて、てことかな。シロナを見ると彼女はニコッと笑ってからリビングを出た。
私は初対面の人には、どんなに外面がよくても警戒を怠らないし、ましてや信用なんて絶対しないのに、何故だかシロナにはもう警戒心がない。いや、初めからほぼなかったかもしれない。これでもし彼女が私に悪意を持っての行動を考えていたのだとしたら、相当なやり手だなと思う。
まぁ、どうでもいいか。
いずれにしろ私は彼女に頼る他生きる術がないのだ。異世界でおまけに言葉までわからないという。普通言葉くらいはわかるようにしてよね！どうせお決まりのチート能力もないんだろうなぁ。
と、色々と考え事をしていたら病み上がりということもあるのか眠ってしまった。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
