第２０話 ページ20
「なんかぽけもんとぅた！とけとけしてそぅ」
「ん？あれは…オニドリルね」
オニドリル…？ふむ、オニドリルか。
今、私は空にいる。もちろん飛行機に乗ってね。しかも自家用ジェット！やっぱりシロナって御嬢様なのかな。
「ね、A。どこか行きたいところない？せっかくのジョウト地方なんだからたくさん楽しみましょうね」
「うん。シロナはいきたいところ、あるの？」
「そうねぇ…エンジュシティは絶対ね。あとは…」
楽しそうに予め買ったパンフレットを眺める。私はシロナが行きたいところならどこでもいい。一緒にパンフレットを見たけれど、シロナと遠出できる楽しみよりたくさんの知らない人と会う不安感のほうが大きいのか、あまりこの旅行に乗り気になれなかった。
少しすると飛行機が着陸した。
それから宿泊するホテルに移動し、荷物を置いてからショッピングをすることに。
ちなみに荷物は案外少ない。しかし。
「洋服は現地で買えばいいのよ！」
荷造り時にシロナが発した暴言を鮮明に思いだし、少し頭をかかえてホテルを出た。
ーーーーー
「ん〜おぃしい」
「おぃしいね」
シロナは美味しそうに、でもいとおしそうにアイスを舐める。その姿は少女。こんなに美人な容姿で、アイスは食べるというより舐めて味わう派なのに、イヤらしく見えないのは不思議なことだ。
「シロナ、あーん」
「あーん、ん〜おいしい♪はい、Aも」
「あー、ん。ちょこもおぃしいね」
シロナはそうね、と嬉しそうに言う。
そういえば、似たようなやりとり前もしてたな。私がアイスに目がなくて、味に迷ってたら私の食べたい味を選んで、途中で食べさせ合いっこするの。
元気かな…。
いけないいけない。
アイスを一口。頭を冷やさないと。
隣のシロナを見る。可愛いシロナで埋めないと。
「ぁ、シロナ、ついた」
シロナの鼻に付いたアイスを指で取る。
「あら、ありがとう」
少し恥ずかしそうに笑うシロナ。
甘い、あまい時間。
溶けて無くなるまでは甘い時間。
溶けた後は、
ｷｴﾃｼﾏｲﾀｲ…。
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遊星(プロフ) - 璃々さん» 分かりました。更新再開お待ちしてます。更新頑張って下さい。 (2022年8月21日 23時) (
レス) id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
璃々(プロフ) - 遊星さん» 楽しみにしていただいて嬉しいです。ありがとうございます。毎日更新はできないかもしれませんが、なるべくがんばりますね！ (2022年8月21日 14時) (レス) id: d7238d7d87 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2022年8月19日 22時) (レス) @page7 id: ae3c532d92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃々 | 作成日時：2022年8月13日 17時
