ハマの人たちと。【ヒプマイ短編集】

１８．巻き込まれ【M.T.C】 ページ46

町に出ていた時に、彼らの身、もしくはマイクを
狙う輩に巻き込まれました。






【碧棺左馬刻】



　「…下がってろ。すぐ終わる。」



相手を睨みながら、
あなたには手を出せないように前に出ます。



物騒な職業の彼は、慣れているのか、
特に構える様子もなく相手へ近づく。



宣言通り、相手を即地面に倒すと、

真っ先に貴女のところへ向かい、
そっと抱き締めてくれる。



　「怪我、ねぇか」



ぶっきら棒に言う彼も、
心の底から貴女を心配しているんです。









【入間銃兎】



　「大丈夫ですよ、この程度の相手、
　 すぐに片付きますから。」



余裕そうな笑みを浮かべて、安心させてくれます。

警官である彼にとって、
「この程度の相手」なんて大したことはないのですから。


それでも、貴女を巻き込んだとなれば重罪。

正当防衛の名のもと、二度と社会復帰などできないように。



　「…悪ぃな、巻き込んじまって。
　 心配すんな。今後も、お前には手ぇ出させねぇよ。」




少し申し訳なさそうな表情を浮かべて、
ぽんっと頭に手をのせてくる彼。


大人の余裕で貴女をリードしてくれます。









【毒島メイソン理鶯】



　「…すまない、巻き込んでしまったな。
　 案ずるな、あなたは必ず守る。」



申し訳なさそうにしつつも、
あなたを安心させるためにふっと微笑んで
相手のほうへ向かいます。



　「小官らの邪魔をするのなら容赦はしない」



怒りを露わにした声色で言うと、
マイクを取り出して相手を地面に倒す。


誰よりも大切なあなたには、
傷一つだろうと、付けることは許さない。



　「怪我はないか？
…本当にすまない、怖かったか？」



見事に力の差を見せつけた彼は、
あなたの元に戻ると、

顔色をうかがうようにしゃがみ込んで、
そっと抱き締めてくれます。

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